
【NEXT・次へ】車いすマラソン・鈴木、「メダリストだからこそ、できることを」
パリ・パラリンピック車いすマラソン銅メダリストの鈴木朋樹は、「メダリストだからこそ、できることがある」と言う。
「メダリストということについて、正直、自分自身の受けとめ方はあまり変わっていないです。ただ、個人種目でメダルを獲ったことで、周りの方にすごく喜んでいただいて。さまざまな場所に表敬訪問に行かせていただいたりして、注目されているのを感じます。パラリンピアン(パラリンピック日本代表選手)とメダリスト(パラリンピックのメダル獲得選手)は違うんだなというのを感じています」
パリから帰国後、シカゴマラソン(米国、10月13日)、東京レガシーハーフマラソン(東京、10月20日)をはじめ、ニューヨークシティマラソン(米国、11月3日)、ちばアクアラインマラソン(千葉、車いすハーフマラソン:11月10日)、大分国際車いすマラソン(大分、11月17日)に出場予定。今秋は、例年より出場するレースが多く、スケジュールも密になっている。
これらのレースに出る目的は、「勝つこと」よりも「知ってもらう」ことだ。
メダリストである自分が出場することで、メディアに取り上げてもらえる機会が増える。それにより、車いすの子どもたちにパラ陸上をはじめ、さまざまなパラスポーツを知ってもらいたいと考えている。
メダリストだからこそ集められる注目度を活かし、パラ陸上やパラスポーツの認知度向上につなげる。
■鈴木朋樹(1994年6月14日生、トヨタ自動車所属)
男子マラソン(T54・車いす)の日本記録保持者(1時間18分37)。
パラリンピックは、2021年の東京パラリンピックに初出場し、マラソン7位。ユニバーサルリレーは第4走者を務め、銅メダルを獲得した。2024年のパリ・パラリンピックのマラソンで、銅メダル獲得。

(10月20日開催の東京レガシーハーフマラソンにて取材/撮影、執筆:河原レイカ)
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