【NEXT・次へ】陸上・井谷 200mに専念
100mは11秒50を切りたいと考えていた。
記録は11秒42。
パラ陸上・男子(T64:下腿義足)の井谷俊介(29歳)は、「スッキリした」と話した。
井谷は、今夏に開催されたパリ・パラリンピックで日本代表となり、パラリンピック初出場。200mで決勝に進出し、7位に入った。
しかし、世界トップ選手の走りをそばで見て、100mはスタート時点のパフォーマンスが自分と全く違うと実感した。200mはコーナーで自身の走りの技術を活かすことができ、100mよりは世界で勝負ができる可能性があるとみている。
4年後のロス・パラリンピックを見据え、今後、トラック種目は200mに絞る考え。100mは、9月28日29日に高松市で開催されたジャパンパラ陸上競技大会で区切りをつけようと臨んでいた。11秒42は、100mに気持ちよく区切りをつけられる結果だったのだろう。
「年齢を重ねるごとに、何が課題で、何が違うのかっていうのが見えてきた」と井谷。
自身の身体や走りの特性を踏まえ、次のパラリンピックに向けて、出場種目やトレーニング方法を改めて見直す時期に入ったのかもしれない。
来シーズンからは、走り幅跳びに挑戦する。
踏切など跳躍に必要な技術をどのように磨いていくのか。新たな挑戦に注目したい。
(取材・執筆:河原レイカ)
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