いのち枯れ逝くひまわりは種子つけて 花結びたし彼の庭先で
大それた夢だと知っていたけれど 闇に諸共飲み込まれそう
死に向かう道もおんなじ一本道 振り向き仰げ置いてきた生
君がため我は大木たらむとす 木影で休めや猫と遊べや
憂鬱な迷い子なでる絵文字から 感じて欲しい春の温もり
会えぬ日も君の痛みを刻むため キラキラ石でこさえたピアス
あの夜が誕生日だねうすい背に にょっきり生えた小さな翼
へんてこなフォームで君が振りかぶる さあ、ここまで届く魔球を投げよ
まっすぐに汚されたいと祈る君 この夜だけはさらばタナトス
生き物の道を捨てずに君に会う 手のひらの中にうすい虹
スイッチを君がオフって消えたから 残像だけを食べて生きてる
道すがら甘えて腹を出す猫が 隠れし彼の思いを伝える
ボクのものボクだけのもの居なくても
人生全てが思い過ごしであればいいのに
間違ってもいいよ 君のブルースに傘
君の背の血に染められし小さな翼 飛ぶのは此処と教えてあげたい