【初心者向け】あなたがシンフォニックデスメタルを聴くべき理由
シンフォニックデスメタルとは、端的に言うときれいな音が入ったデスメタルだ。デスメタルとシンフォニックが融合することによって誕生する、1つの完成されたジャンルであると私は考えている。今回の記事では、あまりメタルを聴かない方に向けて、シンフォニックデスメタルの魅力を紹介していきたいと思う。
あらかじめ説明しておくと、私はデスメタルが大好きであり、貶める意図は全くない。これだけは説明しておこうと思う。
シンフォニックデスメタルとは、文字通りシンフォニックメタルとデスメタルを融合した音楽だ。構成される要素の中にある、デスメタルは何となく聞いたことがある方も多いと思う。
おどろどろしい、声が怖い、悪魔崇拝などの印象が強い方も多いかもしれない。実際、イメージ通りの音楽性のバンドも多く、あまり万人受けはしないジャンルだ。
では、何が万人受けしない要因なのか。もちろん、悪魔崇拝などの印象もあるだろう。だが、実際の受け入れ辛さの原因の多くは耳あたりのハードさにあると私は考える。
デスメタルはボーカルも含めて良くも悪くも音が重厚だ。それが魅力なのだが、同時に聴いたときの威圧感にも直結する要素にもなりうる。多すぎる倍音は、頭で処理をするのに時間がかかり、疲れてしまう要素となりうるのだ。
シンフォニックという音楽ジャンルはなく、オーケストラっぽい音を加えた、またはオーケストレーションを使った音楽という意味となる。
そのデスメタルに要素を足してしまったらより、疲れてしまうのではないかと思うだろう。私の主観だが、むしろ聴きやすくなる。
では、どうしてデスメタルより聴きやすいのか。まず、エレキギターやドラムがオーケストラに組み込まれてない以上、オーケストレーションの観点から説明はできない。以前、デスメタルがあまり好きじゃない理由をアンケートをとったことがあるのだが、一番多い理由が「どの曲を聴いても同じに聞こえる」だった。私も認めたくないが、音数が多くてデスボイスはどの楽曲、バンドも同じに聞こえてしまうようだ。
その点シンフォニックメタルは、ヴァイオリンやコーラスを初めとしたあらゆる楽器の音を入れることが可能であり音の手数が多い。つまり、バンド毎に明らかに違う音が入り、差別化がしやすい。初心者でも比較的聴きやすいデスメタルなのだ。
だが、シンフォニックデスメタルにも欠点はある。それは、ヴァイオリンなどのきれいな音を入れる弊害として楽曲がシリアスになりやすい事だ。純粋なメタルファンの中には、コミカルさや明るさもデスメタルの魅力と答える方も多いだろう。
メタルはいろいろな音楽と融合しながら発展していくが、その中で失われていく要素も少なくない。直感的に選んだジャンルをとりあえず聴いてみるのが良いだろう。聴いているうちに、自然と新しいジャンルのメタルの魅力に気づけるに違いない。
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