【NYつぶやき】SHOPPE OBJECTから目移りしそう!これって浮気ですか!?Part2の巻
こんにちは。
テキスタイルブランドPARANOMAD(パラノマド)の原田美帆です。
このnoteは京都・丹後の小さなテキスタイルファクトリーが挑戦するNYマーケット開拓の航海日記です。泥くさいホフク前進で進む日々を、ここに記録していきます。このnoteを通して、海外販路を目指す方とつながり、パラノマドを応援してくださっている方にオンタイムで活動をシェアし、アウトプットを通して挑戦と向き合う場にしていきたいと思っています。
SHOPPE OBJECTもいいけれど!
「これSurface Designに出せば?」新作のハンガーサンプルを見て師匠(勝手に呼んでいる)の一言。Surface Disignはイギリスで開かれる素材の見本市。SHOPPE OBJECTが完成品、たとえばクッションカバーやアパレルを展示しているのに対して、素材の展示会はハンガーサンプルなどを展示し、デザイナーや建築家に素材として提案をしています。
Surface Design Show 2025
Youtube 2024年の会場風景がありました。だいぶかっこいい感じに編集されていると思いますが笑、雰囲気はよく分かります。
なんで素材がいいの?
織物という素材から商品へ。そこには、幾つもの複雑な工程、それぞれの工程におけるノウハウ、手間ひまが途方もなくかかってきます。たとえば、今パラノマドでは秋冬物のバッグを制作していますが
①生地を設計+制作する
②生機を整理加工する
③カバンのデザイン+仕様を考える
④カバンを縫う
⑤縫製に使用する糸、接着芯、紐などの付属を仕入れる
⑥縫製完了したら針検査
⑦販売時に必要となる洗濯表示タグの発注と取り付け
⑧ブランド名を記載した価格表示タグの発注と取り付け
⑨宣伝用にバッグの撮影、商品名などのコピー
⑩SNS広報
・・・等々。現在、これを一人力でやっているのですが、一つ一つの工程に技術と見識を持った担当がつくべき内容ですよね。そうしないと、高いレベルのものにもっていけない。餅は餅屋。しかし頼む先とのコネクション、納期、ロット、予算等の言い訳により一人デスマーチをしているわけです涙。いやー、よくないですねぇ。
素材として全力を尽くしたものを提供し、プロフェッショナルが協業し、すんごいものが出来上がる!これが素材の展示会に出す魅力の一つだと思います。
昔の素材、これからの素材
素材として制作すると、時に卸やOEMといった形になるかと思います。丹後の織元は長い間、生産地として名を出すこともできず、下請けのようになっていました。それは令和にまで引き継がれ、今なおその影響が見られるところもあります。(ちゃんと、いい関係で卸をされている企業さんもあります!卸と販売先の関係が、作ることに専念させてくれたこともあります!全てが悪ではありません)
これから素材として織物を提供するなら、相手との協力関係をしっかり築きたい。誰しもがそう思うのではないでしょうか。ブランド名や屋号をきちんと出す。作り手の一人として尊厳があること。(一方で、顔や名前を出したくないタイプの職人さんもいます。これも認めらる権利)。
エントリーを目論む
さて!と言うことで、SHOPPE OBJECT出展とSurface Design出展どちらも狙っていこうと思います!(宣言)。とはいえ、会期も丸かぶり( 2025年2月2~4日)、どっちにも自社出展する人員も資金もありません。ここは日本モノを扱うディストリビューターさんの取り扱いブランド(企業)になる道を探ります!師匠はそこのスタメン。他にも名だたる老舗や名工を取り扱われているところに、ニューフェイスとして切り込めるでしょうか!?いざ、挑戦の打ち手を増やすなり!!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。SHOPPE OBJECT、ニューヨークのマーケット、PARANOMADの取組について、◯◯が知りたい!など気軽にコメントください。
PARANOMAD
原田美帆