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【NY挑戦の記録】制作バイアスの罠にご注意!の巻

こんにちは。
テキスタイルブランドPARANOMAD(パラノマド)の原田美帆です。
このnoteは京都・丹後の小さなテキスタイルファクトリーが挑戦するNYマーケット開拓の航海日記です。泥くさいホフク前進で進む日々を、ここに記録していきます。このnoteを通して、海外販路を目指す方とつながり、パラノマドを応援してくださっている方にオンタイムで活動をシェアし、アウトプットを通して挑戦と向き合う場にしていきたいと思っています。

あと1週間!

ニューヨークの展示会SHOPPE OBJECTに向けた渡航まで1週間と1日となった20日、ある疑問が湧きました。「え?ひょっとして余裕じゃない?」と。ええ、わかってます。バグっています。毎回noteで間に合ってないと書き連ねているし、まだオンライン展示会ページも未完のまま。どこに余裕があるんよ。

空白の3日間

製品はほぼできて、あとはタグを手縫いして、一眼の撮影と合わせて1日。オンラインページや営業資料の整理と作成に1日。Webページ更新に1日。最後の土日に施行の予行練習と買出し+梱包で合わせて2日。ということは、3日くらい余るんじゃない?え!?嘘ほんと!?(この時点で1日間違っている。1週間は7日なのである)。ただ、3日で終わると思っていた作業も5日くらいかかるのはザラ。このスケジュールで、いい感じに埋まるんだろうなとも思っていました。

頭によぎるあの素材

「シルクに挑まなくていのか」。今回SHOPPE OBJECTに展示するプロダクトのメインはコットン100%のブランケット。ですが2024年にリサーチに渡米した時「素材がシルクやカシミアならもっといいと思う」とアドバイスをもらっていました。リサーチしたインテリアショップでカシミヤなどのブランケットが1000ドル以上で販売されているのも見てきました。11月には特急で小さなサンプルを作りヨーロッパ視察にも持っていった。

12月も半ばを過ぎて急遽決まったSHOPPE OBJECT出展に、シルク素材はもう間に合わないと思っていました。だけど、空白の3日がある。事務作業とテストを並行で進めたら週後半でワンチャン織り上げて染めるところまで間に合うかも。経糸もシルクを使った100%は厳しいけれど、緯糸だけならなんとかなる!月曜の午前中、人間ドックを受けながら気がついてしまったのです。

制作バイアス

思い返せば、京都芸大の学生時代、合評、展覧会、年度末の制作展は「間に合わない」と顔面蒼白+徹夜の繰り返しでした。テキスタイルの制作を始めてからも展示会やポップアップの準備は誰にも負けない(笑)と自負できるくらいギリギリで、前日や当日まで作業してました。それが3日も余裕あったら落ち着かない、、!何よりも、目標としてきたニューヨークの展示会に出来うる限りの努力をしたい。制作したい。持ちうるものをもっと注ぎ込みたい。

1週間が動き出す

人間ドックを終え(初胃カメラきつかった!)昼から作業を開始しました。織物の組成分析を依頼する京都府織物・機械金属振興センターに連絡をいれて「今日サンプル生地を持って行ったら金曜までに組成分解してくれますか?」の確認。コットンとシルクを混織するため、それぞれ重量比で何%か調べて表示する必要があるのです。3時間ほどでサンプルを作りセンターに届けたり、納品された荷物が足りなくて問い合わせしたり、印刷の仕様を間違えて再入稿になったり、1日で仕上がると思っていた作業に手間取ったり。やっぱり余裕なんでどこにもないやん、と呟きながらコットン×シルク製のブランケット制作を始めています。こういう時の瞬発力のために日々の制作がある。予定していた事務作業は順調に遅れているけれど、、!

まず織り上げて
お湯で糊を落とし
プリント実験!
乾かして
すすぎ洗い
お湯で炊いて
乾燥!
サンプル完成!

明日もサンプルの続きです!そして遅れてる事務作業も巻き返したいっ!!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。SHOPPE OBJECT、ニューヨークのマーケットについて質問、こんな情報が知りたい!リクエストなど気軽にコメントください

PARANOMAD
原田美帆


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