プロのコーチになるために1番求められるスキル
私の師匠は、プロのパラリンピック水泳コーチである。かの有名なエリーコールをパラ金メダリストに導いた男だ。現在、師匠はオーストラリアの大学に勤務し、6名のパラ選手の強化を担当している。
さて今回は、プロのコーチになるために1番求められるスキルついてまとめてみた。
結論から言うと、『最新の技術や情報を把握する』ことである。
よく私の師匠は、
「なぁ、これみてみ(I can show you)」
と、私が見たこともないような、新しい機械や道具、最新のデータなどをみせてくれる。さらに、どこでその情報手に入れたの???、と思うような海外の水泳事情や選手に関する知識が豊富である。たまに、私より速く日本のパラ選手の情報を知っていることもある。
つまり、新しい情報を常にサーチし、把握することが最も重要なこと、であろう。
それも、こういうことがあったからである。
「東京2020に向けての選考タイムが決まったね。日本は世界でもかなり選考基準が厳しいな。ドイツは世界ランク3位くらいでいける。カナダは4・5位、ニュージーは7位くらいだな。てことは、日本ではブラインドの男子と女子、S9、S7からパラリンピックに行ける選手が数名いるな」
と、明確に答えていた。
このことから、情報をいかに正確に速くゲットするか、がかなり必要なスキルだと実感した。なぜなら、今後のチーム戦略やライバルとの差をはっきりとさせることで、より具体的にどのような練習をすべきかを見定めることができるからだ。水泳界もどんどん情報合戦になってきているのだ。
まとめると、『新しい技術や情報をどんどん取り入れ、それをうまく活用する』ことが、プロと感じる技術の一部であった。
さて、今回は以上となります。
選手がプロならコーチもプロを目指す。選手ともにプロに向けて成長していく、ということを常に忘れず、情報合戦にも負けないコーチになっていきましょう。
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