もうすぐうさとの服展。 うさとの服とは、綿や麻など自然素材で作られる手紡ぎ手織りの衣服。 展示販売会に携わるようになって9年目になるが、年月を重ねるたびに、うさとの服を身に付ける頻度は上がり、今では寝ているときも含め、ほとんどの時間をうさとの服で過ごしている。 原発事故後、生まれたばかりの息子を抱え、どうにか健康に健やかに育ってほしいと模索していた中で、 〝肌に触れるているものは24時間だ!!〟 と私は気づいた。口から食べるものももちろん大切。しかし、それ以上に、一日
あなたがなくなったというニュースが飛び込んできたのは、5月2日、手術当日の朝。少しずつニュースが拡がって、いまは追悼番組のお知らせも多く目にしています。 ほんの数日前に、今年もどこかで演奏を聴きに行けたらと思ってHPを見ると、「けがの為」とすべての予定がキャンセルになっていたの。 ご無事でまた元気になってほしいと思う反面、昨年のコンサートの時にも手押し車を押してピアノまで来ていたから、少し心配でもありました。 昨年の誕生日、演奏を聴くことが出来たことは何にも代え難いギフト
npo法人森の美術館 インスタライブvol.2 振り返りとして。 写真は、2021年に法人を立ち上げたときのパンフレットだ。 “ ART OF LIVING” 震災のあの時から、ずっとずっと私のテーマである。 あの時。 ライフラインを完全に断たれた私は、フクイチが水素爆発していようとも、屋外で給水車に並ばざる負えなかったし、一方、食べ物を買いに行こうにもガソリンが手に入らず外出すらままならなかった。暖を取るのも電気コンセントのある暖房器具しか持ち合わせず、避難所になっ
ほんの5,6年前まで、冬になると酷く気持ちが沈み込んで、早く暖かくなればいいのにと、冬の間中、心は渇望し続けた。 寒くて凍えて何も出来ない日々が続き、一度体調を崩すと長引き、それはまるで禊のようだった。 学生時代〜20代を北海道で過ごし、もう北には行かないだろうと半ば決めていたのに、よりにもよって蔵王の麓に移ってしまった。 寒かった。 しかし、冬の美しさに気づいてしまった。 子ども達の雪遊びが、豊かな記憶になることを痛感してしまった。 音もなく夜通し降り続いても、
仲間たちと運営しているNPO法人森の美術館。 先日配信したインスタライブの振り返りとして。 近頃よく聞く、オルタナティブスクールやホームスクーリング、その他新しい形のフリースクール的な教育の形。 私は、それ自体を否定する立場では全くないし、大いに賛成という立場でもない。 公立が良いとか、私立だオルタナティブだとか、択一的な議論ではなく、どうしたらこの国の教育の現場を皆が良いと感じ、国際的にも時代遅れではないものとして認識されるようになるかに興味があるだけだ。それが、どんな教
ヴィパッサナー瞑想。 わたしは、昨年7月、この瞑想法の初めての10日間コースに参加した。 年末年始には奉仕に参加させて貰い、今も毎日朝晩座ることを続けている。 身近に瞑想者がいたこともあったし、何より2年前に負った大火傷による怪我のことが大きかった。一生この不自由?と生きていくのかと覚悟を決めたフリをして、いつも苦しかったわたしは、藁をも縋るような心持ちで10日間(正確には12日間)の時間を確保した。 結果、まさに怪我の功名だった。 痛み、苦しみからの解放を、ただ感覚を
全く雪のない暖かい冬。初めてちゃんと雪が積もった真っ白の日に、黒い子猫がやって来た🐈⬛ 正確には黒ではなく、白でもある。 わたしには過去に2度、あと一歩でうちの猫になったであろう猫達との出逢いがある。 一匹目は、ある冬の初めに、突然現れたシャム風ブルーアイの綺麗な白猫。雪が降り始めると、次第に姿を見せなくなった。その年は雪が多かった。 もう一匹は去年の秋頃。人参畑に現れたガリガリの黒トラの子猫。初めから人慣れ抜群、帰る時にはどこまでも着いてきた。何度か会ううち、次に会