女性の働き方①~結婚で変わる働き方~
結婚と出産で大きく変化する「女性の働き方」。具体的にはどういったことなのかをお伝えします。
結婚で変わる働き方
結婚した相手が全国に営業所や支店のある会社にお勤めのいわゆる「転勤族」の場合、どうでしょう?
電車でも新幹線でも通える距離にない所に転勤の辞令が出たら、「別居」しますか?転勤を断りますか?
大半は、相手か自分、どちらかが「辞職」します。
だいたいこの選択が多いです。
そして、その選択を迫られるのは、たいがい、自分(女性)です。
なぜ、夫の仕事の都合で妻が仕事を辞める選択をするのでしょうか?
男女の賃金格差
一昔前は、入社時点で、すでに格差があるのがあたりまえでした。
男性と女性で基本給が違っていました。賞与や昇給もその基本給が基本になるので、3年、5年、10年と長い目で見ると大きく変わってきます。生涯賃金で見ると、大きな差が出ます。
男女で基本給が違うのは、男性が総合職、女性が一般職、があたりまえだったからです。
総合職・・・社内の中核業務を担うポジションです。事務系総合職は管理系部門(人事、総務、経理、法務など)や企画部門、営業部門など、技術系総合職は、研究、開発、設計、生産、品質管理など、製品やサービスに関わる一連の部門の仕事があります。管理職候補・幹部候補として採用することが多く、異動や転勤がつきものです。昇進のスピードも速いのが特徴です。
一般職・・・総合職のサポート業務を担います。総合職のスムーズな業務遂行のためには欠かせない存在です。基本的には内勤となるため、異動や転勤もほぼありません。
総合職は男性、一般職は女性だったから、賃金格差があったというわけです。いろいろな法改正や企業努力により、性別による賃金格差はなくなりつつあります。
それでもなお、妻が辞職するという風潮は、日本の社会風土に起因します。