指導を妨害するクラブ生(Aくん)の話。
私は小学3年生〜6年生を対象に陸上教室をやっています。
つい先日の陸上教室の話です。
教室でリレーをしようとしていた時でした。
私がリレーのルールを説明している最中に、小学校5年生のクラブ生(Aくん)が
「わかった!リレーだから次のコーンまで走るんでしょ?」
「あ!やっぱりコーンを持って帰るんだ!」
と私の説明を何度も妨害してくるのです。
教室では、このような場面がごく稀に生じ、説明がストップしてしまいます。
このような場面となった場合、
①1度目は聞き流す。
②2度目で話の流れの中で注意をする。
③3度目で活動をストップし、全体でなぜ注意されたのか、なぜ話を聞けないのかなどの話をする。
という流れで指導を行います。
ただ、いつも3度目の際に、私自身、良い気持ちになれなかったのです…
そこで、今回は3度目を変更して指導をしてみることにしました。
それは、Aくんに、「自らの話をみんなの前でさせてみる」というものでした。
私も決して投げやりではなく、しっかりと補足をしながら、導くように。
最初は戸惑いながらも、ルールの説明をしてくれたAくん。
妨害をするときよりも、辿々しく、緊張した様子でした。
その戸惑いを感じた他のクラブ生は、説明をしているクラブ生のことを一生懸命に理解してあげていたようです。
その後はみんなで、楽しくリレーをすることができました。
そして、一人の課題が、みんなの成長へと結びついた瞬間であり、私自身も嫌な気持ちになることなく、充実した楽しい教室をすることができました。
「叱るのではなく、導くように。」私も勉強になった教室でした。
貴重な機会をくれたクラブ生には感謝です。