推して推して文化への違和感を探る2

綾城さんがいなくてもおけけパワー中島は発生するどうしようもなさ

まあこの記事にたどり着く人は、だいたい検索して来るだろうから「おけけパワー中島」についてはご存じとは思うけど、端的に言うと、「神同人作家に遠慮なく親しげにリプライを飛ばせる人」である。一応元ネタを貼る。


あれこれ考えて、おけけパワー中島のことを好きか嫌いかと言ったら、どっちかというと嫌いに入るかなぁ、と思った。
しかし、よくよく考えると、私には神同人作家・綾城さん的な人は別に存在しない。そこまで大好きな書き手はいない。なのに、おけけパワー中島への負の感情は非常に理解出来る。出来てしまう。
ついでに、自分が綾城さんだった場合、おけけパワー中島的存在を100パーセント認められるか? と思った時、場合によっては、おけけパワー中島から逃げたくなるのではないか、と思った。あくまでも場合によっては、だが。

また、おけけパワー中島に負の感情を燻ぶらせる登場人物、七瀬さんや友川さんに対して、「彼女たちは綾城さんを神格視しているけど、綾城さんは人間扱いしてくれるおけけパワー中島に心開いて当然だよね」とか、「やっぱり黙っていないで好きなら感想は軽率に送るべき!」という意見を目にした。
そういう意見に、なんだかモヤモヤしてしまう。

後者に対しては、前の記事と被るから置いておく。

で、前者「彼女たちは綾城さんを神格視しているけど、綾城さんは人間扱いしてくれるおけけパワー中島に心開いて当然だよね」についてのモヤモヤが何故起こったのか、考えてみた。

ネットにいる人を人間扱いしたくない(し、あんまり人間として扱われたくない)

↑……こういう結論が出た。
私にとってのインターネットが、結構こういう「人間視しない」ものなのだ。匿名性の高い所に長くいたのもあるし、現実では倫理的に出来ないような悪戯心を解放するのがインターネットであるとも思っている。(現実に干渉するから「炎上」まで行くと嫌いだが)
「こいつ(←という人間扱いしなさ)は孤独に埋もれさせといた方がイイ文章を書くから、何もアクションしないでおこう!」という、一方的である意味残酷な考えを持って相手を見ることも可能だ(一応、クソリプやマシュマロなどで負のアクションをするのは嫌いだと言っておく)。

私は匿名掲示板でコテハンみたいなものをやっているが、男だと思われているし、「○○は引きこもりの無職」とか「満足に食事も出来ない」とか勝手にあれこれ悪口を言われるのが楽しい。だって、匿名掲示板上の自分が、リアルな私とはかけ離れた違う存在にされていくから。
だから、その掲示板では自分が女性であり既婚であることなんかは言わない。言っても信じてもらえないだろうけどw
もっというと人間ではないくらいの扱いを受けたい。こいつバカだって思われたい。
インターネットにいる時は、人間の殻を捨てて身軽でありたい。

そんなわけで、「人間同士」の感覚がインターネットにあると苦手なのだろうか、と思ったわけである。

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