医師が「ジェンダーの人」と言っていた話
聞いたことのある話ですが、初めて聞きました。
1.「ジェンダーの人」
ジェンダー外来を実施している、とある地のクリニックにて。
私は、基本的に、医師に対しては頭が上がらない、と言いますか、医師による外科手術やホルモン療法あってのトランスだと考えています。ですので、医師が多少トランスに対して理解が足りなくても、「仕事さえしてくれればいい」と思って割り切るのが、正解だと思っています。
でもなあ。。まあ、全然いいのですが、性同一性障害やトランスジェンダーを専門的に見ている人が、「ジェンダーの人」という言い方をするのは、どうなんでしょうか。。
トランスジェンダーもシスジェンダーも、「ジェンダーの人」でしょう。世の中の人全員が、「ジェンダーの人」のはずです。
有名な三橋順子先生もちょうどそんなことをおっしゃっておりました。
まあ、「シスジェンダーよりもジェンダーに意識的な人」という意味で、トランスジェンダーのことを形用しているのかもしれませんが、それにしたって、ジェンダー論やフェミニズムをやってる人はみんなジェンダーに意識的なわけで⋯。(ジェンダーの意味合いは異なるかもしれませんが)
2.非科学的なのは笑いの対象?
それに加えて気になったのは、女性ホルモンを過剰摂取してしまうMtFトランスジェンダーのことを笑い話にされてた点ですね。「過剰な女性ホルモンは男性ホルモンになっちゃうので逆効果なんだよね」。うーん、いや、いいんですよ、ほかにGID治療をする人が少ない中、かなり格安で診てくださってるので、GIDを代表すると、感謝しかないです。でもなあ。。当事者たちには切実な問題だし、自殺するくらい悩む問題なんですよ。それを非科学的な笑い話であるかのように振舞うのは。。(もちろん、私は愛想笑いせず、真顔でいました。昔は愛想笑いしてしまってたかもしれませんが⋯)
3.世代交代
さらに加えて気になったのは、看護師を「看護婦」と言って、呼びつけていたこと。うーん。。その時点でなんというか、やや時代錯誤的な「お医者様先生」感を感じるというか。
もうこれは、いよいよ、世代交代を待つしかないのかな。と思ってしまったりします。今の20代くらいの医師なら、そのあたり、大丈夫かな。すると、40年くらいのスパンですね。。先は長い。
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