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断れない性格と猛暑日の海。

中古で購入した軽自動車を走らせて、海へ向かった。用はなかった。ただ、広い海を眺めたかった。

せっかくのお休みなのだから、エアコンを効かせた部屋でゴロゴロして過ごす方が快適である。しかしどうしても気持ちは海へ向かう。友人を誘ったけれど「今日は猛暑日だよ」とやんわり断られ、ドライブがてら1人で行くことにした。

わたしは人からの頼みを断れない性格である。よっぽどの理由が思いつかないと、相手の頼みを振り切れない。そしてそれが仕事となると、いつの間にかキャパシティを超え、自滅へ向かう。

最近もそんなことがあった。仕事で疲れた体に、気分の悪くなるメッセージのやり取り。引き受けなければよかったと、思ってしまった自分を見て見ぬふりしようとしたけれど、イライラとモヤモヤが優ってしまった。

好きでもない相手に媚を売って、必要以上に自分で仕事を増やす。一昨日は断れなかった仕事に行き機材トラブルに巻き込まれ、今日は今日で、就業時間にやれば良いのに、頼まれた記事作成の仕上げを休みの日にしてしまった。

車内に注ぐ太陽の光はジリジリとわたしの腕を焦がす。油断して日焼け止めを塗らなかった自分が憎い。クーラーの冷気が効き始める。ここはわたしだけの空間。車の運転は上手とは言えないけれど、いつも出発する前に「気をつけていきましょう」と自分に一声かける。

ドライブは好きだ。金沢での車生活は今のところとても快適で、猛暑日だってなんだって、わたしを海に連れて行ってくれる。
まだ安全祈願に行ってなかった。もう少し涼しくなったら、友人を誘って神社に行こう。

最後までお読みいただき、ありがとうございます! 泣いたり笑ったりしながらゆっくりと進んでいたら、またどこかで会えるかも...。そのときを楽しみにしています。