白い液体
白い液が垂れた。
周りには拭き取ったはずの私の塊が微かに風化して残っている。
馬鹿な真似ばかり覚えてしまった。
乾いた笑いが2畳半に響く。
馬鹿なフリして本能の赴くままに
乱れて狂って幸せそうに笑って泣いて。
いつかした約束のことが一瞬だけ頭をよぎったけど
私はもう戻れやしない。
泣かないで、行かないで、黙ったまま殺さないで。
そんな本音を吐き出すことが出来ないまま、
乱れて狂って喚いて澱んで沈んでしまった。
落ちた私へのプレゼントなの?
残った白い液体を拭いながら水に流す。
罪の色は黒なはずなのにね。
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