【格安EDH】1万円EDH その8「世界を溶かすもの、アタルカ/Atarka, World Render」(統率者・スターターデッキ改造編その3)
※本文は全部無料なので投げ銭しなくても大丈夫です。
あけましておめでとうございます。
我が家は年末に奥さんがコロナにかかりホテルへ旅立っていき、私自身も正月から感染してしまいホテルへ一週間ほど隔離療養していました。
一人で過ごす年末年始も数年ぶりでしたし、何ならこの記事書を書いてる日(1/10)は私の誕生日ですが、予約していたホテルもレストランもキャンセルして、夫婦共々家で療養中です。新年から幸先悪すぎィ!!!!
でもまぁたまにはそういう年末年始や誕生日もいいかもしれません。ある意味記憶には残りますし。
同情するなら金をくれ! ということで、noteをやり始めて今回始めてで
すが、最後に投げ銭できるようにしてみました。もし頂けた場合は10000円構築の足しにさせていただきます。
でも正直なところ、フォロー&いいねボタン押してくださるだけで十分嬉しいですし、モチベーション維持に繋がります。面白かったら是非お願いします。お金よりもあなたの一票のほうが嬉しい。
全5回にわけて、スターター統率者デッキの10000円限定構築を行っています。第一回目が青黒、二回目が緑白の統率者デッキの改造案を考えていきました。三回目は漢のロマン溢れるドラゴンデッキ『ドラゴンの破壊力』を改造していきます。
デッキ構築条件は次の通りです。
いつもの上記の文言に加えて、次の条件を加えています。
デッキリスト
『ドラゴンの破壊力』のコンセプト
世界を溶かすもの、アタルカを統率者に据えた『ドラゴンの破壊力』は、その名前の通り『ドラゴン』というクリーチャー種族を軸にした赤緑の大味なランプデッキです。
MTGにおけるドラゴンという種族は『赤き大型の飛行クリーチャー』であり、速攻や自己パンプアップ能力(通称火吹き能力)を持っている・・・というのが昔からのステレオタイプでしたが、最近はそこまで型にハマったドラゴンはそこまで多くありません。近年はメタファンタジー路線として財宝を溜め込む強大なモンスターという一面もあるためか、アーティファクトや宝物トークン(財宝)とのシナジーという部分も見られるようになっています。また二ヴ=ミゼットやニコル・ボーラスなど、知性が極めて高い生物である一面も見られます。最近ではストリクスヘイヴンの創始ドラゴンシリーズなんかもいて、基本的に頭がいいということみたいです。
とはいえ今回使うアタルカは、知性というよりは獰猛な感じのドラゴン。
世界を溶かすもの、アタルカはドラゴン全般に攻撃時二段攻撃を付与する能力を持った統率者です。実はタルキール覇王譚で初登場したときから主にカジュアル寄りの統率者として実績があります。
アタルカ本人にも攻撃時に二段攻撃を付与することができますので、アタルカのパワーを5上げてしまえば、そのまま統率者ダメージで対戦相手をワンパンで沈めてしまうことが可能になります。
そのためネットに落ちているアタルカのレシピの大半はこのワンパンアタルカのコンセプトで組まれています。統率者が重たいことを除けば、統率者込みの2~3枚コンボで誰かを退場させられるわけですから、カジュアル的にも派手で楽しいわけです。
ですが、上述の通り、スターターデッキのコンセプトをできるだけ守るというのがこの1万円デッキ構築のルールです。スターターデッキの中身を除くと、ドラゴン・トークンを出すカードなどもカウントすると20枚以上のドラゴン・クリーチャーが収録されています。一定以上のパワーのクリーチャーが場に出るとカードを引けるという置物など、明らかにスターターデッキは『複数のドラゴンを展開したビートダウンデッキ』を想定しています。アタルカはそのダメージ量を倍速させるためのバフとしての使い方を第一に想定されている様子です。
そこで今回は赤緑の多様なドラゴンによるドラゴンランプデッキを組んでいきます。ただ、ここで一つだけルール反則にならないぎりぎりの提案があります。
記事の前半に1万円でのデッキ構築の説明をします。基本的な雛形がここで完成します。そして後半で予算の関係上採用できませんが、もし入れたらより楽しめるカッコいいドラゴンを紹介したいと思います。だって冷静になって考えてみてください。このデッキ買うプレイヤーがドラゴン嫌いなわけないんですよ。あなた、カッコいいドラゴンに興味がある人ですね? いいですよ。私が最高のドラゴンを紹介します。
実は私、ドラゴンを使った統率者デッキを10年近く使ってきた自称ドラゴン・マイスターなのです。特にナヤカラーのパワー5以上のドラゴンに関する造詣には自信あります(相当狭い界隈)
きっと皆さんを満足させられる素敵なドラゴンをご紹介できるかと思います。
マナ基盤について
ドラゴンという種族はアルファの時代から存在しており、それだけに種族サポートが豊富です。コスト軽減や専用のマナ加速が存在します。またマナ加速を得意とする緑と赤なので、純粋なマナ加速も豊富な選択肢があります。
今回はドラゴン専用のマナ加速は、後半はリソースに変換できるものを優先しました。唯一の例外はドラゴン語りのシャーマンです。流石に2マナ軽減は破格なので残留させています。
オーブ・オヴ・ドラゴンカインドはドラゴンにしか使えないマナ加速なのが欠点ですが、最終的にドラゴンカードを持ってきてくれるカードです。ドラゴンの財宝はドラゴンデッキではよく使われるマナ加速で、ドラゴンが出るたびに蓄積カウンターが溜まり、ドローに繋げてくれます。
3マナ域には強力なマナクリーチャーを4体用意しました。兄弟戦争で追加されたガイアの眼、グウェナはクリーチャー限定の2マナを提供し、パワー5以上のクリーチャーが場に出るとアンタップする能力があります。後続展開のサポートとなりますが、意外とドラゴンのパワーは4が多いので意図して狙う際には構築段階からの工夫が必要です。またアンタップする条件は「唱えるたび」なので、後述する踏み倒し手段で場に出てもアンタップしませんのでご注意ください。
野生の心、セルヴァラは緑のファッティデッキ使いならご用達のマナ加速クリーチャーです。本人がパワー2なので最低でも1マナのマナ加速は保証されています。パワーの高いドラゴンが出るとドローも期待できますし、その後の爆発的なマナ加速は類を見ないレベルで、後続展開力がとても高いクリーチャーです。ちょっと高いですが頑張ってデッキにいれたいマナクリの一つです。
失われた業の巫師はクリーチャー限定の2マナを提供しますが、起動型能力で統率者戦で禁止されている生命の律動と同じ効果を持っています。膨大なマナからこれを使い、残った数点をドラゴンたちが上空から削るといったプレイも可能になります。
ソンバーワルドの賢者はクリーチャー限定とはいえ3マナを提供する爆発力の高いマナクリーチャーです。無事に生きて戻ってくれば殆どのドラゴンのプレイが現実的になると思われます。
この他のマナ加速は緑の定番どころのランパン系です。2マナ以下のマナ加速、特にマナクリーチャーをあまり採用していないのは全体火力を複数採用しているので巻き込まれるためです。あくまで採用するマナクリーチャーは驚異的なジャンプアップ力を持つ数体のみとなっております。
踏み倒しについて
マナ加速の話をしてきましたが、実のところ緑と赤にはクリーチャーのマナコストを踏み倒す方法が多数用意されています。
まずクリーチャーの踏み倒し手段として代表的な流転の護符。
この効果を持つ最新のカードがモンスター・マニュアルです。
本家との違いは、緑を含むようになったため起動コストが劇的に下がっており、さらに出来事によってリソースの回復が図れるといった二面性を獲得しています。
流転の護符系の強みである「相手のターンに起動できる」という奇襲性は実戦においてかなりのメリットになります。第一にソーサリー除去などから確実に守れるという安全性です。特にコントロールを奪う手段はソーサリーやクリーチャーによるものが多いので、ファッティをそこから守れるというのはかなりのメリットだと言えます。
そして第二が「相手からすれば、何が出てくるかわからないので殴りに行けない」という心理が芽生えるので、副次的な防御手段となるということです。大ぶりな動きが目立つデッキなので、このような駆け引きを生み出すカードはゲームを進める上で多いに役立ちます。
それはこのカードにも同じことが言えます。ドミナリア・リマスターでの再録決定で値段が落ち着いてきた騙し討ちも、相手ターンに起動できるのでかなり脅威となる置物となります。一回限りとなると一見弱そうに思えますが、アースクウェイク・ドラゴン(や、今回不採用だが黄道の龍)のような再利用可能なドラゴンもいますし、山背骨のドラゴンのような出ただけで膨大なカードアドバンテージを稼ぎ出すドラゴンもいますので全く気になりません。
なお、モンスター・マニュアルも騙し討ちも手札からの踏み倒しのみです。統率者自身は踏み倒せないので注意しましょう。
ライブラリーから場へ直接踏み倒す手段を多数持つのが緑の特徴です。今回採用したのは、比較的効果の強さの割に値段のコスパが良い書かれざるものの視認です。一度に見れる枚数が8枚と多いのでスカが少なく、獰猛を達成していれば2枚も踏み倒せるのが魅力です。今回は不採用ですが、召喚の罠やセルヴァラの暴走、龍の神の再誕、再誕のパターン、中心部の防衛などもお値段の割に強くてオススメです。
隠れ潜む捕食者は対戦相手が呪文を唱えるだけという恐ろしく緩い条件で誘発するので、見た目よりもずっと踏み倒すチャンスが巡ってきます。デッキ内に20枚程度のドラゴンがいるので、当たり率は1/5以下と低めのように思えるかもしれませんが、逆にその『低いけど当たるときは当たる』という確率のおかげで相手も積極的に割りたいと思えないところがいいところ・・・なのか? 個人的に好きなカードで、パーティーゲーム感が出て楽しくなるので採用しています。この辺は好みで変えてください。
秘匿による踏み倒し要素もあります。こちらは起動条件から、後続展開用ですので単独では何もできないものの、土地という最低限の仕事をしてくれるので無理なく採用できるのが魅力です。タップインが玉に瑕。
小さなつづら・大きなつづら
ドローに関しては主に二種類あります。小さなドローによる息切れ防止と、大きなドローによるゲームを決めるためのものです。
まずはスターターキットにもデフォルトで入っているこの二枚です。いずれもドラゴンが出ることでドローを誘発させます。前述のドラゴンの財宝もここに入るかと思います。
デッキ内に重たいカードが嵩張って序盤プレイするカードや土地が詰まるといった危険性が高いデッキのため、信仰無き物あさりといった赤お得意の手札入れ替えカードも採用しています。兄弟戦争で新たに追加された苦々しい再開は手札入れ替え後は速効付与を与えるといった無駄のないデザインがとてもよく、この手の速攻付与系のカードの中でもかなり優秀なカードだと感じています。
爆発力のあるドローを担うカードたちです。いずれも実質的にパワーの数だけドローできるので、ドラゴンを展開しておけば4~7枚程度は安定して引くことができます。リシュカーの巧技は引いてきたカードからそのまま好きなものを踏み倒せるのも魅力です。よりよい品物は一見効率が悪そうにも思えますが、実際には騙し討ちとの相性が良いことや、自分のクリーチャーのコントロールを奪わないようにするための自衛策にもなるため、統率者戦ではよく見かけるサクリ台の一つです。
その他のサポートカード
このデッキのワンパンアタルカに関与するカードです。
アクームの怒り、モラウグは上陸で追加戦闘を得て、その都度パワーを1ずつあげていきます。アタルカで同じプレイヤーを殴れば14点と16点で統率者ダメージで一人倒すことができます。
歓楽の神、ゼナゴスはアタルカ初登場時からよく使われてきた相方ともいえるカードで、戦闘開始前に速攻付与とパワーを倍にする効果を持ちます。先にゼナゴスを置いておけば、速攻付与+パワー12の二段攻撃付アタルカが攻撃できるので突然一人統率者ダメージで死にますが、目に見えてゼナゴスが脅威すぎるので一気にヘイトを買う可能性が高いです。できれば稲妻曲げや顕在的防御をかまえたいところです。
憤激解放はパワーを2倍にするというシンプルなインスタント。実はワンパン以外にもパワー参照系のドローを倍化させる使い道もあります。
他にもワンパンアタルカの相方になるカードは大勢あります。たとえばトロールへの挑発がスターターデッキに入っていましたが、今回は解雇しています。アタルカを使いこもうと思うと、どうしてもワンパンアタルカに特化したデッキの最適化が行われるので、恐らくデッキ内の半数以上のドラゴンが解雇される事態になります。
よって今回は他のドラゴンたちにも恩恵のある無駄になりにくいデザインのものに絞って採用するに留めています。
龍の大嵐はドラゴンデッキのご用達。実質的にドラゴンたちに速攻を付与します。ダメージ源としても非常に優秀で、一見小さなダメージにも思えますが、騙し討ちと組み合わせると一気に累乗でのダメージを与えることができます。
具体的には一体目の騙し討ちを解決、大嵐のダメージスタックで二体目の騙し討ちを起動し、解決。二体目の大嵐のダメージスタックに合わせて3体目を・・・と繰り返すと、最終的に場に出た数のドラゴンの累乗ダメージを与えることができるわけです。
そういうのを抜きにしてもシステムクリーチャーやプレインズウォーカーをプチプチ焼くだけで十分に盤面性圧力が高いと言えます。
開拓地の包囲は主にマナ加速のカンを選ぶことが多いと思われます。毎回メインフェイズに緑2マナが出るため後続展開に一役買います。ですが、このデッキであれば中盤以降は龍を選ぶことになります。これによって相手の脅威となるクリーチャーを潰して回れるので、盤面の優位性を固めることができます。
このデッキであればほぼ1マナで運用可能な対象変更呪文です。除去除けだけでなく、プレイヤーを対象に取る追加ターンやドローなどを奪い取るなど使い方次第で強さがガラリと変わるので奇襲性抜群です。
スターターデッキに入っているクリーチャー除去3種はそのまま残留です。焼けつく双陽や溶岩震はドラゴンたちには影響が殆どないため相手の盤面のみ洗い流すことができます。吐炎はドラゴンデッキの再利用可能な除去呪文で、ヘイトベアー系などを排除するときなどに役立ちます。
お守り枠。内にいる獣は何でも対処できる万能除去。混沌のねじれも基本は同じ用途ですが、超限定的な場面で一発逆転を狙って自分のパーマネントに打って5分の1のドラゴンチャレンジを行うというといった裏テクがあるので覚えておきましょう。
なお、カラーリング的に大量破壊なんかも採用余地があると思います。
それでは長くなりましたが、ここからは実際に呼び出すドラゴンたちを紹介します。
ドラゴンたち(10000円構築採用組)
それでは各種ドラゴンの解説をしていきます。
☆5~2までのドラゴンを今回取り上げていきます。
☆☆☆☆☆
ヴァルカスの災い魔
龍の大嵐と同じようなダメージ能力を持ったドラゴンです。このカードの名前が良く出るのがドラゴンストームによるコンボで、ストーム値にもよりますが、相当量のダメージを叩き出すことができます。即死コンボなしでもウトヴァラのヘルカイトを置いて適当に殴っているだけで相手が蒸発します。5マナとドラゴンの中では素出ししやすいのもポイントです。
ドラゴンの女王、ラスリス
間違いなく☆5つのドラゴンの中でも最上位クラスといって過言ではありません。マナを使わず5/5のドラゴンがおまけでやってくるというのはイカれています。
そして値段もまた最強であり、ジャンプスタートで再録してお求めやすい価格になっています。断言しましょう。スターターデッキに一番最初に入れたいドラゴンはこの女王様です。
なお、この女王様、少し男を見る目がないらしく、軽い多相クリーチャーが場に出てもドラゴンだと思って5/5を産んでくれます。これ新手のNTRでは?
炎の大口、ドラクセス
ただの火を吐くドラゴンの中でもドラクセスは別格。説明文書がわかりづらいですが、要は好きなターゲットに4、3、3点を重複しないように割り振れと書いています。一番脅威となるクリーチャーやプレインズウォーカー、場合によっては無関係なプレイヤーの命の灯火まで奪い取りながら殴っていくという暴力性は他のドラゴンの中でもぶっちぎりで暴君っぽい感じがあり、フレーバー的にも最高です。これが殴れているだけで概ね勝ちに近い状況になっているはずです。値段も手ごろ。追加戦闘との相性が抜群。
山背骨のドラゴン
この子は他のドラゴンとは役割が全く異なる特殊なドラゴンで、赤い天才のひらめきみたいなスーパードローカードです。
基本的には第二メインフェイズで出すことが多いです。平気で10枚以上のカードを引いてくれます。戦闘を介在させなくても、ヴァルカスの災い魔でのダメージだけで数枚のドローに繋げるなどもできるため意外と応用が利きます。リソースの回復力だけでいえば最強クラスのドラゴンなので多くのデッキに採用される逸材です。
ウトヴァラのヘルカイト
ラスリスに並ぶドラゴントークン大量生産の一角です。攻撃時なのでラスリスよりも条件が厳しそうに思えますが、実際には展開する前にプレイしておく必要がないのでラスリスよりも後続展開に配慮しなくていい点や、追加戦闘などを経由することで驚異的な爆発力で増えていく点、増えたトークン自体も攻撃に参加すればまた増えるので倍々ゲームでトークンが増えていく点など、その使い勝手は全く異なるものです。
ラスリスよりは再録回数が少ないのでちょっとお値打ちですが、まだ買いやすい方です。今回は採用していませんが、憤怒の息吹と組み合わせると無限戦闘が可能になります。
☆☆☆☆
アストラルの狩人、ガナクス
ガナクスは自分や後続のドラゴンが場に出た際に宝物トークンを出す能力を持っています。後続展開力を高めるだけでなく、1マナ残したことによる自衛のためのマナを残せる強みがあります。ただ本体性能が3/4飛行と少し残念なのがネックです。
栄光をもたらすもの
速効持ちで出したターンに督励で相手のクリーチャーを焼き払いながら殴りに行けるのが強みです。督励は連続戦闘系の能力と相性が良く、すぐさまアンタップして再度督励していくといった流れが可能となります。素の性能もよく、多数のカードとのシナジーも期待できるだけでなくお値段も比較的安く、非常に役立ってくれることと思います。
怒れるレッド・ドラゴン
全てのドラゴンにダメージ反射能力を与えるという結構無茶苦茶なことが書いてあります。ということは冒涜の行動で対戦相手のライフが一瞬で吹き飛ぶというのは誰もが思いつくヤバヤバコンボですね。今回は溶岩震などの除去を採用した関係で入れていませんが、入れ替えてもいいと思います。
普通に出しているだけで相手からすると大勢でブロックする気もなくなりますし、アタックしに行く気もなくなるといった絶妙なヘイトコントロールが魅力です。
補足ですが反射ダメージはドラゴン以外にしか飛ばせません。対戦相手のドラゴンもですが、自分自身のドラゴンに破壊不能を与えてループコンボさせるのはできないので注意してください。
ヘルカイトの突撃者
7マナ払うと連続突撃ができるというわけで、饗宴と飢餓の剣などと組み合わせると無限戦闘みたいなコンボが有名です。が、正直そのようなコンボはオプションみたいなものであり、単純にマナが続く限り複数回の戦闘フェイズを得ることが出来るのが重要です。ドラゴンデッキはそのパワーの高さから1~2回の戦闘によって対戦相手を一人退場させることが可能なデッキですから戦闘回数を増やせるカードは貴重です。ただ、玉座の災い魔のような使い勝手が高いドラゴンもいるため、☆4つです。
蔵製錬のドラゴン
アーティファクトを破壊できるドラゴン。起動コストが4マナと連続使用が難しい点もありますが、インスタントタイミングでの起動が可能なので盤面の抑止力として働きます。パワーを上げるメリットも忘れた頃に役立ちます。ヘルカイトの暴君とはまた長短が異なるので、あまり比較する意味はありませんが、しいていうなら暴君のほうが相手のマナ加速を奪えるという利点が目立つので、こちらは☆4つといった感じになるでしょうか。
凶暴な熱口
追い討ちとのコンボが有名なドラゴンです。追い討ち自体もこのデッキに噛み合っているので採用したいところですが値段的に断念。それでも後続展開力に繋がる点が優秀なので、このような雑多なドラゴンデッキには入れやすいカードです。エインシャント・カッパー・ドラゴンなど選択肢が増えたので最終的に抜ける可能性が高い枠ではあるのですが、こちらの方がぶっちぎりで安いので当面の間お世話になると思います。
このデッキにもヘルカイトの突撃者とのコンボを搭載しています。1マナ余分に払うことでヘルカイトの突撃者の追加戦闘を続けることができるので有限とはいえ十分に強力なコンボといえるでしょう。
鋼のヘルカイト
ドラゴンの中でもスイーパー能力を持つ貴重な枠です。大体0~2でマナファクトを潰すことが多いです。しかしまぁアーティファクト・クリーチャーという対処しやすさや、ダメージを通さないと脅威を処理できないという遅延性かつ不確定要素など気になる点は多いので結構好みが分かれます。値段を考えると脅威度と万能性は申し分ないレベルなので個人的にはオススメしています。最終的に抜ける可能性は高いです。
アースクウェイク・ドラゴン
通常コストが15マナとエムラクールと同じコストですが、自分がコントロールするドラゴンのコスト分だけ下がるので、後続で出すときは5マナ以下ということも多く、思ったより軽いドラゴンだと考えてよいと思います。
3マナと土地生け贄で墓地から手札に戻せるのが優秀で、騙し討ちで使いまわしつつ、よりよい品物でドローに変換するといった使い方が可能です。
でかすぎるスタッツとトランプルが生半可なブロッカーを完全に無視できるので戦闘では頼りがいがあり、アタルカのサポートを受ければ20点のライフを一挙に奪い取るので、ここまで来たら相手も無視できない脅威となります。
☆☆☆
雷破の執政
4マナのドラゴンの選択肢の中で非常に無難な性能をしています。ドラゴンのコストはバルダーズゲート出身組や各種多相クリーチャーを除くと基本的に4マナ以上からスタートすることが多く、雷破の執政はそのなかでも比較的ポピュラーな選択肢だと思います。
ガラクの蜂起や精霊の絆といった置物ドローや、秘匿の達成度を進めるために、4マナ域のドラゴンはデッキ内の潤滑油としての役割を果たしているといえます。統率者戦においてはダメージによる自己防御能力は正直あまり強いとは言えないので、他の優れた4マナドラゴンを手に入れたら入れ替える枠ともいえるでしょうが、それまでは雷破の執政は比較的オーソドックスな選択肢として使用されるはずです。
刃の翼ヴェリックス
雷破の執政とほぼ同じ理由での採用ですが、キッカーでドラゴンを追加できるモードはそれなりに悪くなく、雷破の執政よりは少しだけ強いかな? という印象です。
狩りの先駆け
起動型能力で地上か飛行の何れかに全体ダメージをばら撒く能力を持った盤面性圧力の高いドラゴンです。起動コストが3マナとお世辞にも軽いとは言えないのが欠点ですが、常に3マナ立たせることでの盤面への圧力は相当なものです。龍王アタルカや災火のドラゴン、雷のドラゴンなどマス除去系ドラゴンは競争率が激しいので最終的に抜ける可能性がありますが、使い切りではない制圧性は評価できます。
なお、類似品にカー峠の災い魔がいます。
多欲なドラゴン
多欲なドラゴンは場に出た際に宝物トークンを二つ出します。実質3マナで出せるドラゴン・・・というわけではないです。多欲なドラゴンの最大の利点は5マナから次ターン7マナへのジャンプアップが可能になる点です。多数のカードとシナジーを形成し、騙し討ちの起動回数を1回増やすというテクニックなどあります。とはいえ、黄金架のドラゴンのようなマナを増やすという点でもう少し使い勝手が良いデザインのドラゴンもあり、☆4つまではいかないかなーという印象です。
雷口のヘルカイト
かつて暴れていた名ドラゴンですが、意外にも統率者戦でもやる子です。というのも対戦相手の飛行クリーチャーをタップしてくれるのでチャンプブロックを許さなくさせるため、アタルカが殴り込みに行くサポートとしては優れているからです。地味な1点ダメージも飛行機械トークンなど統率者戦では結構見かけるので無駄にならない場面も多いのがプラスポイントです。
焼酸のドラゴン
クリーチャー除去能力を持つドラゴンは多数いますが、このドラゴンが優れている点は「除去する際にマナを使わない」という高燃費性です。炎破のドラゴンみたいな除去時にマナを要求するドラゴンが多いので貴重です。が、災火のドラゴンという上位互換みたいなドラゴンがいるのでどうしてもランクが下がってしまいます。
暴君の使い魔
一見強そうなんですが、統率者が横にいないと7マナ5/5飛行速攻とかなり残念すぎる性能なのが頂けないです。何よりアタルカとマナコストが被っているのも使いにくいポイントです。それでも焼酸のドラゴンと同様にマナを要求しないクリーチャー除去は魅力で、しかもそれがブロックステップ前に行えるのは優秀です。今回は残留させていますが、別のドラゴンに枠を譲る可能性が高いと思います。
☆☆
解体屋、スラッカス
自身が攻撃した際に各ドラゴンが2倍のパワーを獲得することができます。アタルカワンパンのサポートカードでもありますが、ドラゴンたちのパワーを一気に上げてくれるので普通に使っていても脅威となります。が、スラッカス本体が飛行もなくそれ以外は平凡な3/4である点が欠点であり、単独では脅威度が低く、攻撃時誘発なのに龍の大嵐の速攻付与がスラッカスに適応されないという欠点があるので☆2としています。
アクームのヘルカイト
上陸能力でダメージを1点(山なら2点)飛ばす能力は魅力的です。ただ本体が6マナと重く、本気で運用するならフェッチランドやランパン系などを入れる必要があり、そこまでお膳立てしたとしても、本体を焼くだけであればオーメン・ヴァラクート的なアプローチもありますので、このドラゴンの利点はドラゴンである故の汎用性という部分ではないかと思います。クリーチャーを処理するだけならドラゴンには選択肢が多数ありますので、この子を必ずしも使う必要はないと思います。
ルーン角のヘルカイト
墓地にあるときにWheel of Fortuneを打てるという強力な能力を持つドラゴンです。が、手札をすぐにダンプしきれないこのデッキにおいては相手の方が相対的に恩恵を与えてしまうリスクが高い点もあり、下手に使うとゲームの流れを狂わせるといった難しい一面が出てきます。確かに自分の重たい手札を入れ替えたいという気持ちもありますが、そもそも起動コストが6マナなんですよね。ただ、特定の場面で相手のキーカードを捨てさせるといった妙技が可能であり、決して弱いわけではありません。そのため今回私の構築にもあえて残留させているカードです。
ここまでが今回採用したドラゴンたちです。スターターデッキから外した他のドラゴンたちが☆1個だと思ってください。
ドラゴンたち(アップデート案)
おまたせしました。
ここからは10000円構築では見送りましたが、性能面的に是非検討してほしいドラゴンを紹介します。
☆☆☆☆☆
峰の恐怖
統率者戦でも大勢の命を喰らい尽くすドラゴンです。伏魔殿能力を内蔵しており、特にラスリスやウトヴァラとの組み合わせで一瞬でゲームが終わらせる姿は、もはやカジュアルもガチも関係ありません。ドラゴンストームや始祖ドラ全知とか、アプローチが違っても、最期はこいつで万象一切灰燼と為すのです。むしろドラゴンがデッキに殆どいなくても特定の即死コンボのためだけに採用されるレベルの逸材です。化け物。
近年値段が上がっているので、早めの確保をお勧めします。
ヘルカイトの狩猟者
統率者を一回だけ踏み倒して場に出せるという能力を持っており、アタルカとの相性が抜群です。一回でドラゴンを二体出すという利点を生かしてラスリスやヴァルカスの災い魔を二度誘発させるというテクもあります。
一見わかりにくいですが汎用性が高く唯一無二で代わりの利かない能力で、始祖ドラゴンなどにも採用される実績のあるカードです。今のところ統率者レジェンズのみのカードで、着実に値段が上がっているので早めに抑えましょう。
ヘルカイトの暴君
場に出すと対戦相手たちが無口になるドラゴンランキング堂々1位。
殴られたプレイヤーのアーティファクトを根こそぎ奪い取るといった友情破壊効果と、20個のアーティファクトコントロールで勝利という勝利条件を持っています。俺を殴るなよ・・・という無言の圧を感じる。殴るけどな!
勝利条件は一見達成が難しそうに思えますが、エインシャント・カッパー・ドラゴンと波止場の恐喝者の宝物トークンで忘れた頃に決まることがあります。
強すぎるんで基本入りますが、コピーやコントロール奪取されやすいドラゴンでもあるので、裏目にならないような使い方も意識してください。
玉座の災い魔
廃位というややこしい能力ではあるものの、マナを使わずに追加戦闘に入れるというのは破格です。ウトヴァラのヘルカイト+龍の大嵐が出ていたら自分のライフにダメージを与えて調整しながら延々と殴り続けるというフィニッシュブローも可能だったりします。
災火のドラゴン
防御プレイヤーの盤面を崩壊させる最強クラスのスイーパードラゴンです。劣勢時の頼り強さは相当なものですし、有利なときは危険な統率者ごと焼き切っていく姿は暴君そのものです。わかりやすい性能なので、初心者にも使いやすいドラゴンです。
年老いた骨齧り
最強のマナ加速ドラゴン。ダメージを与えたらダメージの分だけ宝物トークンを出す・・・何言ってんだお前は? というのが第一印象だったドラゴンですが、出生地がフォーゴトンレルムというのが欠点で、(値段も含めて)過小評価されてきたような存在です。あと緑のドラゴンってだけで意味もなくレッテル張られるレベル。珠眼、だいたいお前のせいだぞ。
とはいえ、案の定フォーゴトンレルムがスタン落ち後は統率者人気から値段がガンガン上がっています。どう使っても半端じゃないレベルで凶悪なマナ加速っぷりなのでちょっと頑張って購入をお勧めします。
☆☆☆☆
黄金架のドラゴン
スタンで最後まで暴れ切ったドラゴンは統率者戦においても宝箱を産み、宝箱の効果を倍にするという効果で十分に活躍できます。単独でも文句なしに優秀ですが、頑張って波止場の恐喝者を入手したくなりますね。
巣ごもりドラゴン
上陸によってドラゴンの卵を生み出す面白い性能をしたドラゴンです。生け贄対策として非常に強力で、卵からドラゴンの雛が出てくるので一粒で二度おいしく、卵自身もクリーチャータイプがドラゴンなので、アストラルの狩人、ガナクスやヴァルカスの災い魔とシナジーしています。個人的には☆5レベルと思うほど強いと思っているのですが、若干マイナーで通販じゃないと入手が面倒な点や値段も1000円を超える点などもあり、☆4と評価しました。
エインシャント・カッパー・ドラゴン
とにかく無茶苦茶なことが書いてあるドラゴン。期待値的には10個ぐらいは宝箱をゲットできるはずですが、下振れすると追い討ちのコストすら賄えずぬ尻すぼみするといった欠点があるので、真面目にやるほど骨齧りを優先するので出番が消えていくジレンマです。とはいえ、騙し討ちやら裂け目の突破で出した時の快感度は他のドラゴンの比ではありません。リターンもデカいのでロマン寄りながらギリギリ実用性を損なわないデザインといえます。値段がちょっと高いので、他のドラゴンを購入して予算に余裕が生まれてきたら採用してみてください。使ってみな、飛ぶぞ。
ドラゴンの大母
毎ターンドラゴントークンを出すという生産能力はかなり強力です。巣ごもりドラゴンと同様にガナクスやヴァルカスの災い魔との相性が抜群です。本体性能がやや低く、色拘束が少し辛い点が欠点でしょうか。値段は1000円しない程度なので悪くないと思います。
龍王アタルカ
有名な方のアタルカ。5点ダメージばら撒きというわかりやすい能力と8/8トランプルという頼りになるスタッツはザ・ドラゴンという感じです。災火のドラゴンなどのライバルが多い枠ではありますが、せっかくアタルカ使っているのですから採用してもいいんじゃないでしょうか(私は値段の関係で断念した)
無双の古きもの、クラウス
意味が分からないほどのマナ加速を突然行うドラゴン。クラウスの良さは本人が速攻持ちなので、出したターンに最低4マナ帰ってくること。もちろんそれ以上のリターンが期待できる場面も多いです。
ただ本体性能が7マナ4/4と控えめなので、手札の噛み合い方が大事になるドラゴンでもあります。年老いた骨齧りやエインシャント・カッパー・ドラゴンのような単独で十分すぎるマナ加速をするドラゴンもいる中で、クラウスはどちらかというと横並びデッキで使う方が強いです。
フォーゴトンレルムの統率者カードなので絶対数が少ないのでお値段がちょっと高いのがネックですね。
☆☆☆
燃え立つ空、軋賜
どちらかというと宝物トークンを出す点を利用したコンボパーツという一面が強いドラゴンです。屍賊の死のマントやコピートークンを生み出す置物系とシナジーしています。単独でも悪くはない性能ですが、どうしても死亡時誘発なので能動的に生贄に捧げる手段が必要になるので、アタルカには少々使いにくさがあるかもしれません。
ドラゴンボーンの勇者
5点以上のダメージを与えるとドローできるサボタージュ能力を持ちます。戦闘でなくていいものの、発生源一つにつき1ドローなので無情の碑出告で同時にダメージを当てても1ドローです。あと自傷ダメージでもドローできるのは面白いところです。
サボタージュ能力だけを期待するなら正直言ってトスキで十分です。でも、ドラゴンボーンの勇者には総コスト4でパワー5のドラゴンでデメリットなしという(飛行がないのが欠点か)という唯一無二性があります。地味ですが、グウェルの能力を起動させたり、アラーラブロックのナヤカラーのメカニズムがパワー5以上でボーナスがつく点など、一応メリットがあるわけです。
ただフォーゴトンレルムの統率者デッキかコレブぐらいでしか手に入らないカードなので、地味に値段がします。1000円ぐらい。
溜め込むドラゴン
アーティファクトをサーチし、死亡時にそれを手札に加えるという少し回りくどいサーチ系ドラゴン。これも基本的に能動的なサクリ台が必要なので使いにくいのですが、能力自体は強力です。溶鉄の残響などのコピートークンを出す系のカードで死亡時誘発を狙うのが構築ポイントになるかと思います。
力線の暴君
赤マナを持ち越せるといったオムナスくん(緑)と同じような能力と、死んだら赤マナの分だけダメージを飛ばすといった割とニッチな能力を二つ併せ持ちます。無限マナから突然サクられて誰かを一人退場させるといった使われ方がたまにされますが、基本的には後続展開を進めるためのカードです。弱くはないけどもう一声欲しいですね。癖が少ない4マナなので精霊の絆とかでドローをしっかり進めたい人とかは候補に入れていいんじゃないでしょうか。
降る星、流星
死亡時誘発のスイーパー能力が魅力的ですが、軋賜と同様の理由で能動的に使うためにはサクリ台が必要なのがネックです。
エメラルド・ドラゴン
出来事で起動型か誘発型能力を打ち消す・・・と強そうなことが書いているのですが「クリーチャーでない」という一文が結構台無しにしています。ですが色的に奇襲性が高い能力だと思うので好みで入れてみるのもありかとは思います。
カー峠の災い魔
紅蓮地獄と自分以外の飛行を薙ぎ払う能力を持った強力な盤面制圧力を持ったドラゴンです。素のコストが重いので、基本的に踏み倒し前提で運用することになりますので、構築段階で工夫が必要です。
雷のドラゴン
マナコストは重いものの、地上に3点ダメージを与えるETB能力はかなり優秀な部類に入ります。構築次第でデッキに入りうる性能だと思います。
窯口のドラゴン
このデッキを使っていると山ほどドラゴンを手札に抱える場面があります。そんなときにこれを出すと+1/+1カウンターが12個ぐらい乗ったとんでも化け物ドラゴンが爆誕します。タップだけで12点飛ばすドラゴンって災害級すぎて誰も無視できなくなります。もし欲張ってドラゴンをもっとデッキに入れたい! そう思ったときにこいつのことを思い出してください。きっと脳汁が出るほど楽しくなります。
ドラゴンの壁画家
死亡時にドラゴンカードを探してこれるので、対戦相手としてはあまり処理したくないクリーチャーなのがポイント。能動的にサクれる方法があると運用しやすくなります。4マナでパワー4なのでドローを誘発させやすいのが嬉しいです。比較的いいカードなのですが、私が飛行しているドラゴンの方が好きという理由なだけで抜いているので、入れてみていいと思います。
星山脈の業火
打ち消されず、6マナで速攻持ちのパワー6はかなり打点が高い方です。ただ正直それだけともいえるわけで、統率者戦では少し力不足な感じが否めません。20点ダメージのオプションもそれ自体で勝てるわけではないのであまり積極的に狙うものでもないのが切ない。
黄道の龍
騙し討ちとよりよい品物が大好きな人が入れるカードです。僕は大好きです。値段は見なかったことにしましょう。
実際に回した雑感とまとめ
やはりドラゴンを並べるのは楽しい。
デッキ自体がシンプルなので回すのも比較的簡単な部類に入ります。初心者向きという意味では一番よさそうですが、初動が遅くゆっくりと盤面を作る感じなので少しデッキパワーが抑えられている気がします。
コンセプトを大事にしながら強化するのであれば、やはりマナ基盤を強化してドラゴンの質を高めていく必要がありそうです。波止場の恐喝者などの爆発力のあるマナ加速などは最終的に入れざるを得ないカードでしょう。
個人的には趣味の要素を突き詰めていくのもありなんじゃないかと思います。それはどんな統率者デッキにも言えることなんですが、今回のようなドラゴンという「推し」を使うデッキである場合、性能云々だけでなく、「使いたいから使う」という情の部分も大きいはずです。
前述した私の使っているアニマのメイエルはデッキ自体はそこそこお金をかけて組んでいますが、せいぜいデッキレベルは6前後です。パワー5以上のクリーチャーをドラゴン縛りにするという謎の「こだわり」によって構築されており、この時点でデッキパワーが控えめになっています。
が、とはいえすぐに負けてしまわないように妨害を多めに取るなどして、できる限り相手を減速させてファッティ―溢れる自分の舞台へと引きずりこむのを意識しています。構築の段階で自分の弱点を知ったうえで、相手に負けないような構築をすることも大切です。
負け続けるデッキやゲームスピードについていけていないデッキを回し続けるのは相当メンタルが強い人でしょうからね・・・。
統率者は一つのデッキを永遠とアップデートし続けるだけで無限に楽しめるフォーマット。スタンのようなローテーションもありませんので、いわば自分の分身となるデッキを使い続ける人も多いことでしょう。
自分のデッキレベルがどの程度かを把握したうえで、どこまで趣味に突き抜けていくか、勝ちを得る戦略を許容するかを秤にかけながら、デッキを回して試行錯誤を繰り返すということは、すなわち愛着の芽生えが不可欠になってきます。
そういう意味でドラゴンというカッコいいクリーチャーはとてもわかりやすいので、デッキと長く付き合っていけるんじゃないかと思うわけです。
是非あなただけの楽しいドラゴンデッキを組んでみてください。
今回のスターターデッキは『統率者デビュー組』に最適です。是非好きな色、好きなコンセプトのものを手に取って頂ければと思います。そして悩んだときは参考にして頂ければ幸いです。
次回は青白のスターターデッキをいじる予定です。
コンセプトはともかく、統率者がかなり癖の強い青白の構築済みデッキをどのように改造するのかご期待ください。
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それではまた会いましょう。では。
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