『忍者と殺し屋のふたりぐらし』二次創作 「一線を超える夜」
「このはさーん、朝ごはんですよー!」
さとこは元気よくドアを開け、眠そうに目を擦るこのはのベッドに歩み寄った。そしてそのあと何が起きたのかわからなかった。あれ?
いつの間にかさとこはこのはに組み敷かれていた。一瞬のことだった。さすが暗殺者の動きだな、とさとこは感心する。
「もう、いつまで寝ぼけてるんですか、このはさん!」
そう笑おうとしてさとこは、うまく笑えなかった。顔が引きつるのがわかる。このはがさとこを見下ろすその目がしっとりと揺れていたからだ。こんな目は見たこ