やはり、綾瀬はるかさんは素晴らしいと思う
口にするのも憚れるが、綾瀬はるかさんは同学年だ。同学年とか比較対象にすることすら恐れ多い。私は綾瀬はるかさんをとても尊敬している。しかも、年々尊敬の念を強めている。
改めて、Wikipediaで綾瀬はるかさんのプロフィールを確認してみた。
このプロフィールが正しいとすると、彼女のデビューは2000年である。おそらくこの頃、ビューティーコロシアムなどに出だしていたことは覚えている。
ドラマの出演歴なども確認してみる。白夜行、ホタルノヒカリなどで活躍していたのは知っている。でも、この頃の作品は恐れ多くも、あまり真剣に観ていなかった。最初に素晴らしいと思ったのは、デビューから9年目、2009年に放送された日曜ドラマ、仁だった。最初は大沢たかおの笑顔が好きで観ていたのだけど、段々綾瀬はるか演じる咲役の医療に対する真摯さとそれを体現する彼女の演技力、佇まいの魅力にも虜になった。2011年の仁の完結篇ももちろん観た。その後、八重の桜、きょうは会社休みます。、奥様は、取扱注意、義母と娘のブルース、天国と地獄、そしてもちろん今は放送中の元彼の遺言を鑑賞している。
改めて、Wikipediaでのドラマの出演歴をみて驚いたのだが、2000年のデビュー以来、ほぼ毎年連ドラに出ている。(彼女の出ているドラマはできるだけ観たいと思っている人間だが、全てを観きることができていない。)そして並行してスペシャルドラマ、映画、CM、紅白の司会など様々な仕事をこなしている。
彼女の出ているドラマが面白く、そこにおける彼女の姿はとても魅力的で、ドラマごとに魅せる演技の違いやどの仕事でも変わらない真摯な佇まいは勿論素晴らしいのだが、多分私が何よりも彼女を尊敬している点は、2000年からのデビューからコンスタントに、プレッシャーが少ないとはいえない一つ一つの仕事を、数多くこなし、2022年に至るまで年々進化を遂げて、更に慢心することなく精進されているであろうその姿勢なのだと思う。そして、それだけ仕事量をこなして、事務所の収益を支え、外部的な評価を手にしていたら、並の人間であれば不遜さが出てきてしまう部分もあると思うのだが、全くそんな部分がない。
(とはいえ、改めて一線で活躍され続けている俳優の方々を思い浮かべてみると、一様に不遜なイメージはないので、トップに立ち続ければ立ち続けるほど、謙虚にならざるを得ないような演技の世界の奥深さがあるのかもしれない。)2000年デビューで、これだけの国民的女優ともなれば、出演作に対する期待値もあがるし、事務所を支える屋台骨としてのプレッシャーもあるだろう。そういった重苦しい部分を観客には見せつけず、圧倒的な仕事量を、高い質でこなしつづけるプロフェッショナルさ。そして、マンネリとならず、新たなタイプの役柄に挑戦していく向上心。第一線で活躍し続ける仕事ぶりをみていると、「相変わらず素晴らしい。ちょっとは爪の垢を煎じて見習おう」といつも前向きな気持ちを抱かされる。
以前、何かのインタビューで、ストレス解消法として「走る」と話していた。
不遜で雑な言い方だが、なんとなくその気持ちはわかる。私も唯一の趣味・気晴らしが走ることで、何か精神状態がよくないと走って、忘れるようなことをよくやっている。
本当に、庶民の憶測に過ぎないのだが、庶民的な勤め人と同様、あれだけ活躍して人気があっても、2000年からの長いキャリアの中でストレスを感じることも多少はあるのだろう。仕事にかかわらず、天気とかでも人の気分は変わるものだから。
それを、走って解消している。きっと、そうやって自分で気持ちに向き合って、整えて、仕事に真摯に向き合い、高め続けている、そういう自分が進むと決めた道を極めていく方なんだろうと勝手ながら想像している。
願わくば、今後も、そうやって極めていく道中のアウトプットを拝見し続けていたい。その出来の如何とか、例えば休養するなどの選択なども含めた彼女のアウトプットは、「ああ、なるほど、ここでこういう選択をとるのか、こういう挑戦をしているのか」とその内容によらず同世代の背中を押してくれるものだと思うから。そう思わせる信頼感を、彼女は長年のアウトプットを通じて、蓄積してきた。そして滅多にそれは成し遂げられるものではない。一度きりの人生、ずっと出ずっぱりという選択肢をとるとは限らないが、ところどこでこれからも、この奇跡、軌跡をこれからもずっと拝見できたら嬉しく思う。
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