医師の投資 米ドル建て生債券投資のすすめ
米ドル建ての生債券(直接発行された債券)は、安全な投資対象として医師にとって魅力的な選択肢の一つです。利金を安定的に受けとることができ、なおかつドルベースでは元本保証です。僕自身、キャッシュフローを重視するため自分のアセットアロケーションの中心においています。その理由と利点をわかりやすく説明しようと思います。ここでの生債券とは米国債および米ドル建ての社債を指しています)
1. 通貨の安定性
米ドルは、世界で最も信頼性が高いとされる基軸通貨です。特に経済の不安定な時期において、米ドル建ての資産は安全資産とみなされる傾向があります。そのため、米ドル建て債券を保有することで、為替リスクを一定程度軽減することが可能です。(僕自身は少なくとも現時点では、円よりはるかに安全な通貨だという認識です)
2. 高い流動性
米ドル建ての債券市場は規模が非常に大きく、流動性が高いです。つまり、売買がしやすく、必要なときに現金化しやすいというメリットがあります。
3. 高い信用力
多くの米ドル建て債券は、米国政府や多国籍企業、または信用力の高い機関によって発行されています。これにより、デフォルトのリスクが低い債券を選びやすいのが特徴です。(僕自身は投資適格 S&P BBB以上を基準にしています)
4. 利回りの魅力
米国の金利は、日本やヨーロッパに比べて比較的高い水準にあることが多いです。そのため、米ドル建て債券を購入することで、円やユーロ建て債券よりも高い利回りを期待できます。(僕自身は現時点では年限にもよりますが4%以上の利回りを基準としています)
5. 分散投資の手段
米ドル建ての債券をポートフォリオに加えることで、地域や通貨の分散投資が可能になります。これにより、特定の国や地域の経済状況が悪化しても、リスクを分散して資産を守ることができます。
注意点
ただし、米ドル建ての生債券を保有する場合には以下の点にも注意が必要です:
為替リスク: 為替相場が円高に動くと、ドル建て資産の価値が目減りする可能性があります。
金利リスク: 米国の金利が上昇すると、既発債券の価格が下落する可能性があります。ただし生債券は償還まで持つことでドルベースでは元本保証となります。(発行体リスクはあります)
まとめ
米ドル建て生債券は、安定性、利回り、流動性の面で優れた選択肢ですが、為替リスクや金利リスクを理解した上で、取り入れるのがおすすめです。途中での価格変動があるものの償還まで待てばドルベースでは元本保証であることも安心です(発行体リスクはあります)。他の債券への投資方法としてETFや投資信託による方法もありますが元本保証にはなりません。これについては別の機会にて説明したいと思います。