本当に日本経済は良くなるの?
東京マーケットも日経平均がようやく新値である4万円をザラ場で越えてきました。
最近、巷ではインフレになってきた、経営者は賃上げして労働者を確保しようとか、デフレマインドからインフレマインドに切り替えようなどの話がよく聞かれます。
でも、果たしてどうかなというのが私の考えです。
確かにインフレで賃金も上がれば労働者にとっては良いことですが、経営者にとっては賃金上昇することで経営を圧迫して、徐々に設備や将来へ向けての投資ができなくなるわけです。
これは正に、つい最近のアメリカで起こっていたことで、この過熱を抑えようとFRBが必死になって利上げにつぐ利上げを行っていました。賃金インフレは本当にクセになって、抑え込むのに大変なわけです。
このことを日本にも当てはめれば、インフレで賃金上昇、日銀の利上げ、円高、株価は足踏み、ついでに中国への依存度が高く中国経済はデフレなので日本経済がこれから良くなるとは考えにくいです。
世界はアメリカもECBも利上げから利下げ局面にきていて、日本は世界から2週くらい遅れた状況です。さらに人口動態的にも今後若者が減り続けるのは明らかで、私も含めAIを使いこなせない老人が増え、しかもなかなか解雇できないので生産性の向上も図れずAIの恩恵は全く享受できなさそうです。
であるならば、やはり空気を吸うように投資し続けることは重要です。今後はアメリカの一人勝ちの様相を呈してきたので、まずはiDeCoとNISAを少額でもコツコツと積み立てるべきです。
もちろん日本は好きなのでもっと自分も頑張って貢献したいですが、一方でなかなか頑張るにも限界があって世の中を変えるのは難しいので、まずは小さくても自分にできることをと思ってしまいます。
今は昭和をバカにする風潮があり、もちろんセクハラらや飲酒運転などは良くありませんが、1980年代の日本経済は好調で半導体で世界を席巻していました。まだ私も幼かったですが、会社員の方も肩で風を切るような方も多く、今のような社会全体に悲壮感が漂ってはいなかったように思えます。
そんな気概を身に付けたいですが、そうはいっても社会を取り巻く環境が当時からは激変しているため、今後は数で勝負ではなく、いかに高付加価値とストーリーを持たせたものを出せるかが勝負になります。
最近、アフリカ救済ソングとして世界的に有名なWe Are The Worldの制作の舞台裏を映像化した「The Greatest Night in Pop」というドキュメンタリーを見ましたが、久々に感動して、Apple Musicでこれまた久々に聴いてしまいました。
でも商品やサービスを売るのも、今後はこうしたストーリーや付加価値を付けて、購入者に賛同してもらいながら販売していくという方向性になりそうですし、既になっています。
と、ちょっと日本経済は暗いという話になってしまいましたが、個人単位では小さく積み重ねていきたいです。
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