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株価と金利

金利、金利、金利

株価を決める決定要因、それはとにもかくにも、金利と企業業績です。
といってもこれは私が株式投資を学んでいく中で出会った広瀬隆雄さんが口を酸っぱくして言っていたことです。

広瀬さんはアメリカ在住のじっちゃまとも呼ばれている投資家ですが、これまで私は日本株のみでアメリカ株なんてと思っていましたが、広瀬さんから学ぶことで投資先は世界にあって、しかもパフォーマンスの差が大きいことを知りました。それから日本株からアメリカ株に徐々にシフトしていき、今では完全にアメリカ市場がメインになりました。また別で書きたいと思いますが、アメリカ市場の良さは規模もさることながら、投資家の質も高く、日本株のような株価チャートのみで買ったりするようなことが少ない気がします。
そして現在の私の投資スタンスはアメリカ市場で白いご飯の「ETF」をNISAとIDECOでコツコツと積み立て、おかずの「個別株」で少し阿波踊りをするのをメインにしています。

それで金利の話に戻りますが、そもそも金利とは何でしょうか?
住宅をローンで購入したり、あるいは銀行へ預ける際に金利という言葉が出てきますが、端的に言えば「お金を貸し借り」するときのコストと理解すれば良いでしょう。
元々、歴史的な背景からユダヤ人が金利を取り始めたといわれていますが、この金利は色々なところに潜んでいて、金融商品にも組み込まれて切っても切り離せない関係になっています。

では、株式と金利がどのように関係しているのかをコロナ禍を例に取って考えてみましょう。2020年2月頃コロナウイルスによって人の行動が制限されて世界の経済が動かなくなりました。いわゆる景気後退になったわけですが、景気後退すると金利を下げてお金を使ってもらおうとするのが中央銀行です。逆に好景気で物価上昇、賃金上昇が止まらないときに中央銀行が行うのが金利を上げることです。これは一般的に「利上げ」とか「利下げ」という用語になりますが、庶民にとってみたら賃金上昇しているならいいことでは?と思いますが、雇用している企業側になれば、「人件費が上がって設備投資するための余剰資金がないな、トホホ(涙)、では人を切ろう!」という状態に陥るため、中央銀行は嫌がらせではなく少しでも景気を長持ちさせようと「利上げ」を行っているのです。

それがコロナ禍で急激なインフレになり、それを抑制しようと2022年頃からアメリカで行って来ている政策です。最近は利上げもなくなり、徐々にソフトランディングできるかどうかという議論がなされていますが、このニュースを見るたびに、日本って世界が利下げが議論されているのに今頃利上げなの?と、世界から2~3周くらい遅れている印象を受けてしまいます。

ちょっと前提が長くなりましたが、これが簡単な金利の概念で、「利上げ」しているときは、基本的には景気が過熱気味なときなので、景気を冷やすために、利上げにプラスして世の中のお金を中央銀行が銀行から買い戻して市場からお金を引き上げます。(量的引き締め=QT)。逆に「利下げ」しているときは、中央銀行が銀行を通じてお金をばら撒いて市場せお金を潤沢に供給します(量的緩和=QE)。

ということは、理論的に考えると「利上げ」しているときはお金がなくなるので、株式へお金は向かわず、「利下げ」しているときはお金があふれるので、株式にお金が向かうことになります。

これが冒頭にも書いた「株式と金利」の関係で、基本的には金利が高ければ株は下がって、金利が低ければ株は上がるという考え方になります。

と今日は株価と金利について書いてみました。

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