AIと日本とホワイトカラー
ホワイトカラーの産業革命
最近話題になっているChat GPT。
2023年に登場し、2024年にアップデートされてその進化は止まることをしりません。内容が間違っていることも指摘されていますが、これはインターネット黎明期と同様に今は遊びの状態で、あと5年もすればキャズムを超えて広く普及されるのではないかと思っています。
自分自身もまずは使ってみないとと思い、課金して使い始めました。文章の校正や議事録の作成はもちろん、ブラウジングもしてくれるので、ところどころで自分の仕事にどう活かせるかを考えながら試行錯誤しながら使っているところです。
実際に使ってみた感想は、命令するためのプロンプトが重要で、Chat GPTはバカではなく、使用者のリテラシーに合わせて解答するので、結局使う人の程度によるのかなと思いました。
因みにnoteの画像はAIで作成しています。
と、株式には関係なさそうな話をしましたが、この件に関して最近アメリカ市場では一部の業界でレイオフ、つまり人員削減がものすごい勢いで行われています。その企業は最近ではマグニフィセントセブンとも呼ばれているGAFAなどで、言わずとしれたITの王者です。最近の利上げによる金利引き締めやコロナ後のテック系のバブル崩壊で、シリコンバレーが凋落し始めて、そろそろGAFAも終わりかと思われていましたが、このAIの出現によって少し盛り返しています。
GoogleやAmazonもすでに20年以上経過した成長企業ではないため成長率も鈍化し始めていますが、このAIによって大量解雇が行われています。メタボ体質になった企業の最大の悩みは高い人件費です。今まではコードを書ける知的労働者を大量に抱えていましたが、LLM(Large Language Model)を代表するAIが登場したことで、コードを書いたりデバックも行えるようになり、この人たちが今一斉に解雇されているのです。
アメリカの強さはここにあるなとつくづく思わせる記事ですが、AIを使って生産性の向上がますます図られることを意味しています。
一方で日本をみると、人手不足があらゆる業界で叫ばれていて、少子高齢化の影響を肌で感じ始めています。本来であれば日本も人手不足をIT技術で埋めて、一人一人の生産性の向上を図るべきですが、恐らくなかなか人を解雇できない日本は真綿で首が絞まるように今後じわりじわりと国力が下がっていくと思います。
アメリカの覇権
とここでようやく株式の話になりますが、つまりこのことはしばらくアメリカ経済は強くて世界の覇権を握るということにつながります。国も企業も栄枯盛衰でいつまで続くかは誰にもわかりませんが、もしNISAや iDeCoを運用するのであれば、やはり日本ではなくアメリカということになります。
現在ホワイトカラーの私もAIの産業革命によって解雇されることもあるかもしれませんが、少なくとも年金などを補う社会保障制度であるNISAや iDeCoについては日本へ投資せず最低限自分の身は守りたいなと思います。
1980年代のジャパンアズナンバーワンや、近年の中国経済の躍進もありましたが、そこを跳ね除けて成長し続けるアメリカはすでに陸上トラック2、3周以上他者を引き離しているように思えます。
アメリカ礼賛というわけではありませんが新たな価値提案を生み続けるのは本当に凄いというしかないです。といいつつもドッグイヤーの日進月歩の世の中で、株式も水ものであるので、ダーウィンの進化論のように投資先も含めて常にフラットで変化できるよう心掛けておきたいです。
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