かわいいあの人
SNSである芸能人の写真を偶然みて、あれ、かわいい、と思った。写真に写っていたのは、わたしの記憶にあるその人とは少し異なっていた。女性のかわいらしさ、というところの先端にいる人だから、さぞいろいろな努力をしたんだろうな、と思った。ら、もちろんダイエットやメイクの研究など、様々な努力もしていたのだが、整形をしたことを公言していたのだった。
個人的には、わたしがおいしいご飯をお金で買うのと同じで、整形は美しさをお金で買っているだけだと思うので、とくに整形について書こうと思ったわけではない。整形で実際にかわいくなっている人も多くいるので、悩んでいる人にとってはとても大事なことだと思う。
わたしは別に美人ではない。それどころかふつうのなかの普通だと思う。もちろん、ここがこうだったらもっとかわいいのでは?とかそういう気持ちがないわけではない。とくに目がちいさいし、一重だ。むかし、二重になりたいと思ってアイプチをしたことがある。鏡にいたのは、わたしではなかった。この一重も含めて、わたしのアイデンティティなのだと思った。
整形やアイプチなどで、自分の顔が変わること、写真の加工でも結構顔が変わって見えると思うのだけど、それを同じ自分として認識ができるのか?そういう話を友人としていたら「プリクラみたいなものなのでは?」と言われて、少し納得した。プリクラをとらなくなって久しいが、たしかに目が大きくなったり、足が細くなったり長くなったり、あれはプリクラの中だけの魔法で、そこでしか見ることのできないわたしだったが、一方でちゃんと「かわいくみえる"わたし"」という認識だった。
わたしは自分の顔にもっとよくなる要素、いわばのびしろがあると思っているが、今のところなにかをどうにかして変えようとは思っていない。20年以上見てきた見慣れた顔で、わたしの顔はこういう顔だと、ある程度納得して受け入れている。