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<マイ・チョイス―わたしがした、自分らしく生きるための選択>

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映画『パピチャ 未来へのランウェイ』をきっかけに、「自分らしく生きるための選択」をテーマに素敵な方々から寄稿を頂きましたのでまとめました。
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#映画好きと繋がりたい

壁に梯子をかけて、一緒に乗り越えたい

私が邦銀で銀行員をしていたとき、毎日同じような格好をして、決められたルールの中で粛々と仕事をしていて、ふと自分の個性が失われていくような感覚に陥ったことがある。それに反抗して起こしたささやかなムーブメントは、絶対に銀行員が着ないような、規則に反した服装をすること。周囲からは「一体何を目指しているんだ」と好奇の目で見られたが、私はルールや固定観念に依らない自律的な自分を保つことができ、一種の誇らしさを感じていたのを覚えている。どんな状況に置かれても、周りからどう見られようとも、

あえて、地球の反対側へ

一人娘である私を、地球の反対側に送り出すことは、難しかっただろう。 「Voice Up Japan」の活動を始める前は、とにかく自分をチャレンジさせたいと言う気持ちを抱いて、南米チリに渡航を決めていた。「チリにとりあえず行きたい。」と親に伝えた19歳になったばかりの自分は、慣れた環境から離れて、自分自身を「挑戦」させるために環境を変えたかった。人間関係が複雑になり、将来何がしたいかわからなくなっていたと同時に、社会が言うような「安全な道」を選ぶことがどうしても嫌だったからだ

このイカれてふざけた世界で闘うために

 「イカれてる」  映画が始まってすぐ、 “女の正しい服装”のポスターを目にしたネジュマがつぶやく。女に身体的な自由を与えず家に閉じ込め、父や兄や夫に従わせ、女の口を塞ぐため、男たちがヒジャブを着けろと女性たちに強いる。ヒジャブを着けず“正しい服装”をしていない女は、どんな目に遭っても仕方がないとみなされる。女の夜の外出は咎められ、ネジュマの親友は大学寮暮らしがバレただけで「尻軽だ」と恋人であったはずの男から殴られる。1990年代のアルジェリアは確かにイカれてる。  でも

私たちには屈しない強さがあるのだから

主人公のネジュマの真っ直ぐな視線に何度も心を揺さぶられた。彼女たちがサッカーを雨の中する楽しそうな姿をみて涙が溢れた。生きてきた環境も場所も違うはずなのにどこか、自分の記憶や感情とリンクして、声を上げて泣いている自分がいた。彼女たちは、ただただ自分らしく、生きたいだけ。 映画から溢れ出す底なしのエネルギーはネジュマ役を演じたリナ・クードリ氏や、監督ムニア・メドゥール氏の「パピチャ」としての思いが滲み出ているのだろう。 パピチャはアルジェリアのスラングで面白くて、魅力的な、そ

【特別寄稿連載企画】豪華執筆陣による「マイ・チョイス―わたしがした、自分らしく生きるための選択」始動!

 昨年度の第72回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品、同年の米アカデミー賞国際長編映画賞のアルジェリア代表に選出され大きな話題を呼んだ映画『#パピチャ 未来へのランウェイ』が10月30日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で公開となります。  この度国連が採択する国際ガールズ・デーに合わせて、この公式noteにて<選択>をテーマにしたエッセイ連載企画「マイ・チョイス―わたしがした、自分らしく生きるための選択」を始動いたします!