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夜明けの陽光を願えなくて

雨が降るかもしれないじゃない。


うっとりと瞼が落ちてしまう。
月の光は優しくて、この優しさがあれば、私もあなたみたいになれるだろうか。

月光は暗闇に潜んでいた形を浮かび上がらせる。
あなたが私を生きさせてくれた。

あなたに依存していく私は、あなたの光を賞賛することしかできない。
私以外でもできる簡単な仕事。

もっと私の形を見て。
いや、見てはダメ。私の形が整えられるまで、命をください。私は誰にでもできる仕事を絶やさずにこなすから。

いつか好きになってくれればいい。
そう思っても、形の変容速度は一向に上がらない。のろのろで、へとへとだ。

どうすればいいの。
愛おしい人、ゆっくり進む私を許してくれますか?
私のどこが好きですか?
愛されたい本音が漏れてしまいそうだよ。

ああ、この夜を長引かせようとする私は。
答えは、知っている。
陽光に当てられるまでに形を繕うこと。
でも、でもね、それには早すぎたかもしれないの。
だから私は望めない。月夜を長引かせようとする、堕天使だ。

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