さくらんぼ兄妹
隣どうし あなたとわたし さくらんぼ
そんな曲が小さい頃に流行っていた記憶がある。俺もよく、馬鹿のひとつ覚えで口ずさんでいた。
曲名、何だっけ? 他のフレーズもアーティストの名前も顔もまったく思い出せない。
『なぁ八恵(やえ)、お前は覚えてるか?』
「覚えてるけど教えない」
『何で?』
「そのくらい『口で』聞けばいいでしょ? 何でわざわざ『こっち』で聞いてくるわけ?」
『さっき買ったイチゴ大福で口の中がいっぱいなんだよ』
はぁ~、と粗っぽい溜息をついて、八恵はそっぽを向いた。ポニーテールがしなる。
また急に不機嫌になった。今に始まったことではないけど、最近はその頻度がやたらと高くなっている。そうなるとどうにも居心地が悪くなって困る。
一体八恵は何を考えていて、俺の何がいけないんだ。ちょっとだけ頭の中を覗い――
ゴツ!
「それだけはマジで止めろって言ってんでしょ!」
八恵は俺の右頬をグーで思い切り殴った。イチゴ大福のお陰でさほど強い衝撃ではなかったが、それでも痛かった。
『痛いんだけど』
「自業自得でしょ」切れ目の両目で八恵は鋭く俺を睨んだ。「次やったらアゴいくからね」
『おぉ、コワ。昔はもっと愛嬌があって可愛かったのに』
「可愛くなくて悪かったわね」
『いや、今は今で可愛いと思うけど』
「――っ!」
ゴツ!
俺、木野本吉典(きのもと よしのり)と八恵は双子の兄妹である。とはいえ二卵性なので、性別はもちろん、容姿や性格は似ていない。好き嫌いもまったく合わないし、鏡のように正反対というわけでもない。だから双子というよりは、年の近い兄妹と言った方がしっくりする。
世間は双子を物珍しいものとして扱うきらいがある。それはもっぱら一卵性の双子に対してだが、俺たちが彼らには引けを取らないほど、他の双子とは決定的に異なる点がひとつある。お互いの頭が繋がっていることだ。
実際どのように繋がっているのか。例えるなら、俺たちの頭はさくらんぼのようになっている。二つのさくらんぼの実を繋げてているあの細い茎――正式名称を果梗(かこう)、あるいは花柄(かへい)というらしい――のようなものが、枝分かれして互いの頭頂部からひょろっと生えている。
この頭の茎は生まれつきのものではない。確か四歳の頃、ある朝目覚めたら唐突にこのような有り様になっていた。件の楽曲を歌っていたのもこの頃だったと思うが、その関係性についてはわからない。おそらく皆無だろう。
これにより、俺と八恵は二つのことができるようになった。ひとつは言葉を発しなくても互いに意思疎通ができること。もうひとつは、互いの思考や感情などを知覚できることだ。SF的な表現をすれば、テレパシーとテレパスとエンパスが、この二人の間だけで使用できる。
発現直後は、お互いに大変面白がってよく遊んでいたが、間もなく自重するようになった。両親や周囲の反応をはじめ、病院に入れられて意味不明な検査を延々とされたり、マスコミの執拗な質問攻めにされたりと、色々と大変な目に遭ったからだ。ブームはあっという間に去ったものの、俺たちの頭が繋がった生活はいまだ続いている。
今でも半年に一度、定期検診を欠かさず受けている。異常があったことはいまだにない。そもそも何を異常とするのかがよくわかっていない。それを毎回のように八恵に聞くのだが、同じくわらかないのか、それとも答えるのが面倒臭いのか、教えてくれたことは多分一度もない。
そんなことよりも問題なのは普段の生活のことだ。早い話が、思春期真っ只中の少年少女にこの現状はあまりにも過酷だ。
おはようからおやすみまでずーっと一緒。着替えもトイレも風呂も必ず一緒。学校の体育の授業は一度も受けたことがない上に、保健の性教育に関してはあとから二人で個別に授業を受けさせられ、二人で両方の内容を教えられた。
友人と遊ぶ時は同伴必須である。スケジュールが被った時はどちらかが諦めなければならない。おまけに一方のスケジュールをこなすにしても、同伴した俺や八恵は、毎度友人たちに気を遣わせてしまうことになる。
海やプールや温泉には絶対に行けない。恋人ができようものならどうなることやら。告白される時もする時も同伴しなければならない状況を想像すると、ハッキリ言ってゾッとしない。少々味気ないが、今はスマホがあるから、その辺りの心配はあまりないかもしれない。
中三の頃だったと思う。八恵と仲の良いクラスメイトの女子に「吉典君と八恵、いっそ付き合っちゃえば?」などと言われたことがあった。その時の八恵は、サクランボよりも顔を真っ赤にして、俺を引き摺ってトイレに駆け込んだ。あの時は頭のそれが千切れるか脳みそが引っこ抜かれてしまうのではないかと、本当にヒヤヒヤした。
ともあれ、お互いまともに自慰もできない身の上。何かの間違いであんなことやこんなことになるのかもしれない危険と隣り合わせの日々を、お互いに取り決めた付け焼き刃なルールを遵守して、今日までなんとか無事に過ごしてきた。
「やぁチェリーチルドレンたちー! 会いたかったよー! 元気にしてたかなー?」
学校から帰宅して早々、俺たちは超ハイテンションな短髪でふくよかな女性に同時に抱きつかれた。俺たちの叔母である大導寺智世(だいどうじ ともよ)さんだった。
智世さんはその界隈では有名な医学博士らしい。だが俺たちにとっては、少々煩わしくも思いつつも嫌いにはなれないタイプの、ただの親戚の叔母さんだ。
「お、お久しぶりです、智世さん」
「もぅ吉くんったら、よそよそしく敬語なんて使っちゃってぇ。小さい頃みたいにフレンドリーに『智世ちゃん』って呼んでくれていいんだぞ?」
「智世ちゃん、いいから離れてくれない? 暑苦しいんだけど」
「むぅ~、八恵たんもつれないなぁ~。高校生になったからってもうクールビューティーな大人のお姉さん気取りなの?」
「別に気取ってるわけじゃ……」
「まぁ、八恵たんに実ったこの二つの果実は、すくすくと成長しているわけですけど」
「――っ!」
智世ちゃんに胸を揉まれた八恵は声にならない悲鳴を上げ、俺を殴った。何故だ。
「あぁ、今回はマジでゴメン……。ついいつものクセで」
「いくら寛容な俺でもいい加減キレるぞ」
「は? 大半は自業自得でしょ?」
「はい、その通りでございます」
「ふふふ、二人はホントに仲が良いねぇ」
「「どこが?」」
「そういうところが」
智世ちゃんはクスクスと笑った。俺はその言葉の意味を理解できなかったので八恵の方を見た。すると八恵はすぐさま目を背けた。また不機嫌になった。また何か気に食わないことでもしてしまったのだろうか。やっぱり一度こいつの頭ん中を覗いてみないと、こいつのことは一生理解できない気がする。
「あ、君たちのお母さんはさっきパートに出かけたよ」
智世ちゃんは冷蔵庫を開けながら言った。そして中からケーキの箱を取り出す。
「何食べる? イチゴのショートケーキと、アップルパイと、ピーチタルトと、みかんのロールケーキがあるんだけど」
「私、ピーチタルト」
「俺はロールケーキで」
「OK! 私はショートケーキにしよっかな。あ、もうすぐお湯沸くから、もうちょっと待ってね」
この人、まるで自分の家にいるように振る舞ってるけど、本当なら俺たちがやるべきことだよな。でも八恵は椅子から動こうとする気配ない。ここは智世ちゃんのご厚意に甘えるとしよう。
「今日は二人に大事な話があるんだ」
智世ちゃんはケーキのイチゴをいの一番に食べてから、そう切り出した。
「この前の検査で何か問題でもあったの?」八恵がお茶を冷ましながら尋ねた。
「そうじゃないよ。むしろ進展があった」
「「どういうこと?」」
智世ちゃんは自分の頭の頭頂部を指で突く。「二人の頭のそのコネクター、切除できる可能性が出てきた」
「――へ?」八恵はポカンとした。
「ホントに!?」俺は前に乗り出した。
ホントだよ、と言って智世ちゃんはお茶を一口飲んだ。
「簡単に説明するとね、コネクターの根元、頭と接着してる部分の内壁から、弁みたいな突起が生成されはじめてるのね。前々回の検査でもそれができはじめてるってことはわかってたんだけど、今回でそれが着実に成長してることがハッキリしたんだ」
俺は頻りに頷いた。対して八恵は静かに聞いている。
「もう少し経過を見ることにはなるんだけど、このまま弁が成長して、なおかつ血管や神経が細く少なくなっていくようであれば、コネクターの接着部分は完全に閉じることになるよね。そうなれば、コネクターを安全に切除できるようになって、二人は晴れて自由の身になれるってわけさ! 良かったねぇ、二人とも」
「はい、本当に――」
俺は何気なく八恵の方を見て、思わず言葉を失った。智世ちゃんも声を漏らす。
八恵は俺を冷たく睨んだ。「何よ」
「……お前、何で泣いてんだ?」
「――へ?」
八恵の両目からは、真珠のようにキラキラと光る滴が次々に溢れ落ちていた。
「えっ……何で? 何で、何で……?!」
その反応を見るに、八恵は無意識に泣いていたようだ。慌てて指で涙を拭うものの、涙は八恵の目から無尽蔵に、それも徐々に勢いを増して溢れ出していた。
声をかけようと口を開いたところで、八恵は突然走り出した。当然俺もそれについていかざるを得ず、そのまま二階にある俺たちの部屋にやって来た。
八恵は崩れるように、部屋の真ん中に座り込んだ。顔を両手で覆い、声を殺して泣いた。
「……八恵」
「うるさい! 独りにして!」
「それができればとっくにやってるって……」
思わず身も蓋もないことを言ってしまった。殴られると思ったが、それどころではないらしく、八恵の行動は呻き声を上げるだけに止まった。俺は中腰の体勢が辛いので、八恵の隣にそっと座った。
改めて八恵の背中を見て、その小ささに驚いた。身長はほぼ同じ170弱。毎日の入浴(水着着用)でも、こいつの体は穴が開くほど見てきた。それでも、こいつのことを弱々しいと感じたことは今まで一度もなかった。子どもの頃でさえ、八恵は男勝りなお転婆で、俺よりもずっとたくましかった。
いや、一度だけ、今のように八恵が盛大に泣いていたことがあったような気がする。怪我でもしたのか、親にきつく叱られたのか、何か大切なものを紛失したのか、ハッキリしない。ただあの時の八恵は、噴水のように涙を流して泣いており、俺はとてもいたたまれない気持ちになっていたと思う。
その時の俺は確か、こいつが泣き止むまでずっと、頭を撫でてあげていたと思う。「泣かないで」とか「よしよし」とか、色々な言葉を八恵にかけてあげていた記憶がある。
同じことを今やっても、きっと八恵の気が治まることはないだろう。でもこのまま本当に放っておくのは、兄として、男として、あまりにも薄情だ。いや、もはやそんな考えさえ申し訳なく思えた。
「よしよし」俺は八恵の頭を撫でた。
「…………何が『よしよし』よ……バカじゃないの……」
「ゴメン。でもやる」
「……ホントに、バカ……」
八恵は蹲(うずくま)ってますます泣いた。俺は本当に馬鹿みたいに、こいつの頭を撫でることしか出来ない。
「なぁ八恵、一体どうしたっていうんだよ。俺馬鹿だからさ、口でもテレパシーでも何か言ってくれないと、どうしてお前が急に悲しい気持ちになったのかとか、もうチンプンカンプンなんだよ。だからさ、何がそんなに悲しいのか教えてくれないか?」
「……うぅぅう……!」
「えっ? 何て?」
「うぅううう!」
駄目だ、うまく聞き取れない。こんな状態じゃそうなるか。
仕方がない。あとでコテンパンにされるだろうけど、八恵の頭の中を少しだけ覗こう。
嫌だ。
離れたくない。
このままずっと吉典と一緒がいい。
離れたらきっと、吉典は他の女のものになっちゃう。
そんなの絶対に嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ。
吉典は私だけの――
ゴン! ゴンゴンゴン!
目尻の上辺りに一発。続いて耳、こめかみ、えらへの三連撃。一瞬、目の前が真っ暗になった。一方八恵は目を真っ赤にし、噛み千切らんばかりに唇を噛んでいた。
『あんだけ見るなって言ったのに! バカ! 本当にバカっ!』
内側から金槌で殴られたように、八恵の怒りのテレパシーがガンガンと頭の中で響いた。さらに俺は八恵の頭突きを胸に食らい、真新しいTシャツが破けそうになるくらいに胸倉を掴まれた。
『ゴメン。でもどうしても八恵の考えてること知りたくて』
『あとでコテンパンにしてやるからな!』
『覚悟しております……』
八恵は俺の胸に顔を埋めた。胸元がジワジワと濡れていく感覚があった。俺は再び八恵の頭を撫でる。
『何か私に言うことあるんじゃないの?』
『お前、ツンデレだったんだな』
ゴン!
『ごめんなさい。でもどうして今までずっと隠してたんだ?』
『隠すに決まってるでしょ! 私たち兄妹なんだよ?! ただでさえこんな見た目で周りからジロジロ見られてるっていうのに、その上私のこんな不純で利己的で気持ち悪い気持ちがあんたに知られたら……もう吉典と並んで外歩けないよ……』
『だからってあんな態度とらなくても』
『普通に接しようとしてたわよ! でも、吉典の顔見ただけで頬が緩んで気持ち悪い顔になっちゃうの! そんなの絶対吉典に見られたくないからあぁするしかなかったの! 悪い?!』
『悪くはないけど、でも、正直寂しい。俺、お前には嫌われたくなかったから』
『……そんなこと言っても、私の頭の中覗いたことは許さないんだからね』
『それならさ、俺の頭の中も覗いてみるか?』
八恵は顔を上げ、呆然とした表情で俺のことを見た。
『できたらそれで、少しだけでいいから、コテンパンにするのを手加減してくれたら嬉しいなぁ、なんて……』
『…………見てから考える』
そう言って八恵は目を閉じた。
ほどなく、たっぷりの暖かいお湯の中に、冷たい水が少量入ってきたような感覚が、頭の中に生まれた。しかも水はヤモリのようにチョロチョロと動き回った。不快ではないのだが、少々落ち着かない気分だ。
その感覚は三十秒ほどでスッと消えた。途端、俺は八恵の平手打ちを食らった。
『このド変態! 色魔! 涼しい顔していつもこんな卑猥なこと考えてたの?!』
『はい、考えてました。もう毎日の風呂の時間が真冬の滝行並みに厳しかった』
『ホント信じらんない! 最低っ! むしろ今まで我慢できてたことに感服するわ!』
『お言葉を返すようですが、八恵だってそういうこと、考えたことないわけじゃないだろ?』
『一緒にしないで! 私はもっとちゃんとムードが――って何言わせるのよ!』
「イテッ!」
思わず声が漏れた。
『同じところ叩くなよ!』
『あっ、ご、ゴメン……』
急にしおらしくなった。やめろよ、ドキドキするじゃんか。
いつの間にか八恵は気持ちを落ち着かせたようで、もう泣いてはいなかった。それでもまだ、俺の胸に頭を埋め、離れようとはしなかった。
ねぇ、と八恵はか細い声で言った。
「何だ?」
「私が昔、大泣きしたこと、覚えてる?」
「覚えてる。理由は覚えてないけど」
「私がお気に入りだった熊のぬいぐるみをどっかになくしちゃったんだよ」
「……あぁ、そう言えば」
ふかふかの白いぬいぐるみの姿が、俺の脳裏に蘇った。
「その感じじゃ、あの時あんたが私に言ったことも、もう忘れてるんでしょ」
「ゴメン、忘れてる」
八恵が小さく吐息した音が聞こえた。
「『僕がいつまでも一緒にいてあげるね』って言ったんだよ」
「マジで? 俺がそんなことを?」
「そうだよ。その時から、私――」
八恵が顔を上げた。普段は熊をも殺せそうなほどに険しい目をしてたっていうのに、泣いていたこともあって、どこまでも吸い込まれそうな美しさがあった。
その目はヤバい。ヤバ過ぎるって。
「ねぇ吉典、もう一回、あの時と同じこと言ってよ」
「はぁ?! ゆ、言うわけないだろ! んな恥ずかしいこと!」
「お願い、何でもするから……」
おいおいおい、そんな台詞冗談でも言っちゃいけないんだぞ。
八恵の瞳から目が離せない。こいつも興奮しているのか、息遣いが少し粗くなっていて、頬がほのかに赤らんでる。女の唇って、こんなに艶やかで柔らかそうなものだったのか。それともこいつが特別なのか。
言うしかない、か。
「…………八恵」
「なぁに?」
「俺、これからもずっと、死ぬまでずっと、お前と一緒にいたい」
途端、八恵は花が咲いたみたいに微笑んだ。
「私も、一緒にいたい」
こんな笑顔の八恵、久しぶりに見た。いや、幼い頃の八恵も、こんな感じに笑っていたような気がする。あぁ駄目だ、もう我慢できない。
俺は八恵を強引に床に押し倒した。
「――えっ、ちょ、ちょっと、吉典?!」
「何でもするって、お前が言ったんだぞ」
「い、言ったけど! でも!」
「俺のこと、嫌いか?」
「……そんな聞き方するの……ズルいよ……」
ややあって、八恵はゆっくりと目を瞑(つぶ)った。俺は息を止めて、ゆっくりと――
ギギッ!
「え?」「へ?」
ハッとして見れば、ドアの隙間から智世ちゃんが顔を覗かせていた。
「あ、アハハ……。どうもお邪魔しました」
智世ちゃんはそう言い残して消えた。一時の沈黙ののち、俺は、怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にした八恵に容赦なく殴られた。いたるところが腫れ、さくらんぼのように真っ赤になった。
「心の準備はいい?」
智世ちゃんは俺たちの顔を見下ろしながら言った。いつにもまして真剣な口調だ。
「「はい」」
「最後に何か、お互いに話す?」
俺は隣に横たわる八恵に顔を向けた。八恵も俺のことを見ていた。口で言う必要も、ましてやテレパシーをする必要もなかった。
「大丈夫」「大丈夫です」
智世ちゃんはマスクの下で朗らかに笑った。
「それじゃ、麻酔かけるよ。ゆ~っくり、十から数えていってね」
俺は言われるがまま数を数えた。次第に、自分が自分でなくなっていくような感覚がして、少し怖くなった。だが握った手から八恵の存在を感じられたお陰で、それは簡単に和らいだ。
頭のこれが取れても、俺たちはいつまでも一緒にいられるのだと、確信した。
隣どうし、八恵(あなた)とわたし、さくらんぼ。
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