【短編小説】明日死ぬって言ったらどうする?
「明日死ぬって言ったらどうする?」
その日、私は友人である英生と中華料理屋に来ていた。
目的はひとつ、激辛料理である。
私たちは、定期的に激辛料理を食べる。
それはストレス発散の為であり、互いの近況報告の為でもある。忙しい社会人にとっては、なくてはならない大切な時間だ。
どうして毎回激辛料理かと訊かれれば、答えは単純明快。素面で話すには恥ずかしいけれど、お酒を入れるほどでもない話題に、美味い辛いとひいひい言いながら食べる激辛料理は、思う以上に最適なのだ。
今日も、