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理性と雑音と欲望

家とか大学院とか、まぁやることがいっぱいあってキャパシティを完全にオーバーした結果「やりたいことをやればいいのよ」と何故かふりきれ出しています。

結果、noteの更新頻度が上がる。ぱぴこは他でぶつけられない脳内のお話しをnoteで吐きだしがちなので、自分とおしゃべりする時間がないとnote執筆が唸るようです。なぞ。

家関連は面倒になった結果適当にさくっと意思決定してしまうやつにならないよう、予算上限だけは絶対に守る!という固い意思で動いています。が、超えてはないけれど「収まるところに収めたい」という金額はバンバン超えていくので、しゃーねーな…ハハハ的な気持ちも同時にわきあがります。


浴びせられる”理知的な”判断基準

住宅を買おう、と考えた時に皆色々調べるはずです。私も調べました。

そうするとすごーーーく色々な情報にブチあたるんですよね。主に「お金、資産、リスク」にまつわることです。

  • 都内マンションは資産価値が高いです

  • マンションバブルがやばい

  • 住宅ローン控除があります

  • ペアローンでW住宅ローン控除を取った方がお得

  • 変動・元利均一で手元の現金をできるだけ残せ!

  • メンテナンス維持・修繕コストを自分で払い出せますか?

  • 戸建って老朽化するんでしょ

  • 最後は土地です

  • リセールを考えるなら築浅・新築でしょ

  • 駅歩が長い家は資産ゴミ

  • 賃貸の方が身軽・手軽だし固定費って無駄だよ

  • 賃貸で高齢になったらどうするの?借りられないよ

  • 少子高齢化と空き家問題を考えたら今から持家なんて馬鹿

  • 外国人投資家の購買は引き続きあるから今が一番安い

  • マンション・タワマン暴落する

  • 女一人のマンションなんて無理無理、やめろ

  • 女一人こそマンションを買え!

などなど、なんかこう、各方面からの様々な判断基準や考え方をシャワーのように浴びせられます。

「Aはやめろ!」と「Aをしろ!」がセットでやってきて、「何なの…?」「どっちなの…?」という気持ちになるのもアルアルです。

あまりにも高額の買い物。10万は誤差、100万単位がごろごろ動く、なんなら1千万単位で動く…的な単位で見ていると、当然「不安と恐怖」も襲ってくるわけです。結婚式とかマジで誤差じゃんって気持ちになる。

急に気になる「住宅ローン破綻!」的恐怖。でも真面目に調べると、そのリスク0.3%程度なのです。場合によっては3%とか書いてるところもありますが、だいたい母数選定に偏りがあります。…みたいに、なんか「それっぽい数字で煽られる」機会がグーン!と体感的に増える。

その結果、最初に家を買うための目的と離れた「資産性・経済観点」を強く意識してしまって、ゴールがずれる…ということも往々にして発生します。

これらは全部最終的に自分で決めるしかないわけですが、そのつもりがなくても引っ張られそうになる「合理的な判断(資産性の判断)」の罠がめちゃくちゃあるな~~~~というのを自分でも感じました。

初めてかつ高額なお金の話を前にピヨピヨとなり「家を買った人は全員こんな状況を乗り越えてきたのか…す、すごい…」と全・持家勢を尊敬する、新卒の就職時期メンタリティになりました。

あなたにはあなたの、私には私のお家

昭和の香りしかしない「夢のマイホーム」という単語ですが、自分が家を買うってことに飛び込んでみたら、いやもうこのフレーズでしかないだろ。という気持ちになります。

夢のマイホーム。夢。夢なのよ。

夢を叶えるのか、夢を詰めるのか、で受け取り方が変わるって感じがしますが、もう「夢のマイホーム」にするっきゃないんですわ。特にリノベなんてただの趣味!大人のレゴ!の極北です。価値なんて別にない!ただ!自分の好きな住まいに!近づけるためにあれやこれやするのだ!

正直、このところはずっと、楽しいより「わーーー」って追われて、何かしている…というのが正しく、楽しむ余地が全然ないですが…。

実際、住居引き渡しが無事に終わって引っ越しして片づけて、その後の細かいところやインテリアの入替とか何かしらを色々やって、結局3年くらいたたないと「一旦落ち着いた」にならなそう~~~~という予感がビシバシします。

が。

逆に言えば「初期ゴール」までも年単位で過ぎ去りそうなことを考えると「家を使った暇つぶし」が真面目に一生できそうで、それはすごくいいことだなぁ~~~~なんていう気持ちにもなります。

大人のレゴ

住居資産的に何の価値もない上物の内装に数百~数千万かけるとかもう、享楽でしかないですからね。個別のセミカスタマイズなわけで、値段的にも全然高いし、別にそれをやったからって資産価値が上がるわけじゃないので、本当に、マジで、趣味。

資材高が見事にリノベーション業界にも影響を与えているので、ちょっと前までだったら1200~1500万かけたリノベーションなんて、自分の御殿が作れてピッカピカ。

完全に生まれ変わった上に隅々まで自分の理想を詰め込んだ家を作れたわけよ。あの頃のリノベ雑誌で「やっぱ素敵なお家は1000万を軽くこえていくなぁ…」とか思っていましたが、今だと1.5~2倍は固い。

現在のリノベで1000万は「大き目の間取り変更と好きなことを数か所詰め込んだら吹き飛ぶ金額」くらいになっています。悲しい。実際に今見積もりをしていてもそうです。DIYなどを駆使して「絶対にできないところ」を見極めて外注する…などしないと、体感的な「この金額のリターン」に合わなくなります。

そのためにも、「間取りや配管などの自力はほぼ不可能な領域で変更したい場所」と「DIYやインテリアで後付けで変更可能かつその方が自由度が高い場所」の見極めが必要で、こんなん初見で判断するの難易度高すぎるなって感じは常々感じています。

いやぁ。お金、無限じゃないので、何を捨てる?後回しにする?自分でやる???の金勘定を一生しています。50万なんて35年じゃ誤差じゃん!も事実ですが、それが積もり積もってすぐ500万になるじゃん!?って話。

でも、やっぱり、それも含めて「カスタムできる余地のある大きな箱」が手に入るのは喜びだな~と思います。

出口を捨てることで得る自由

購入したのが中古戸建なこともあり、10年後上物の価値なんて0です。最後に残るは土地…みたいな、超昭和発想で、出口戦略を捨てました。

20~30年程度は住むつもりだし、老後にマンション住み替え…的なのも時世によってはできない可能性もあるので、全然「終の住処」にしてもいいし。資産性を無視というか、自由度を捨てることで得られる自由もあるなぁというのが実感です。

自分はもう引っ越しもしたくないし、コロコロ住居を変更したいわけでもなく、今後はお家を自分なりにカスタムしていきたい。

当然これは私の欲望であって、別の「どんどん利ザヤ出して住み替えたい!新しいところが大好き!」という考えの人とは違うし「10年程度の住み替え前提」という人とも違います。違った欲望も当然よい。ライフステージで求め流優先度も変わりますしね。

ただ私の欲望を満たすには、ベストかはわからないけど、まぁなんとかよい場所に着地できる気はしています。

自分の欲望を肯定しよう

結局のところ、自分の「好き」や「やりたい」を貫けば、自分自身の満足度は高まります。自分の満たしたい欲がいったいなにか?は自分の中身をじーーーーっと見つめて、嘘偽りない自分の欲望を理解しないと出てきません。

「こういう自分になりたい」と「こうありたい」は実は一緒じゃないこともあるので「素敵な生活をしたい」という表面的な要求だけでなく「実は資産性の高い物件で収益を得て売却したい」的な欲求があるなら、そのちょっとギラついた欲望を無視しないことです。

自分がしたいこと、自分が望むこと、それをストレートにぶつけようってことです。

数千万が動くためできる限り「正解」を求めてしまうわけですが、数千万が動くからこそ「自分がしたいことを素直にやる」が重要だなぁと思う次第です。

「自分のしたいこと」というとふわっと曖昧できれいっぽいアウトプットを出さなくてはいけない気がしますが「自分の欲望」というフレーズに合わせると、ドロドロしていてもギラギラしていてもいいし、経済合理性を無視した判断をしてもいいってわけよ。

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