実習のウワァァ案件。笑
昔むかし、大学生の時に特別支援学校に2日、老人施設に5日の実習に行ったことがありまして。
特別支援学校の初日、教員過程の実習だったので結構な人数の学生が集まっていた。教室に埋まるくらいだから20人くらいいたのかなー。自分の大学だけではなく、何校かまとめて受け入れしていたらしい。
そこで私は、実習初めの決意表明?みたいなスピーチを急にふられて、何話せばいいか分からなくてとりあえず無難な言葉でまとめて話した。「これから頑張ります、この実習を通して福祉の心を学びます」みたいな内容だったと思う。
無茶ぶりの割に何とかいったと安堵していたのだが、それを聞いていた受け入れ先の副校長が「福祉の心ね…それって何だろう。福祉の心というのはあいまいな言葉なんだよ。」と少し不機嫌になってしまった。
想定と違う反応に、まさにトップ画の犬みたいな顔になった。笑
そして実習。私が配属されたのは小学校1年生のクラスで、発達障害の子が多く、いわば3歳から5歳の子達と関わっているような感覚。しかし小学生なので、出来る所は自分でやる。先生達は2-3人程おり、私ともう1人が実習生としていた。1人ハキハキとお話する子はいるが、中々言葉が出てこなかったり、手が必要な子が多かった。
1人の子が中々出来ないことがあり、私はそれを手助けのつもりでやってしまった。それを見た担任が「自分でできる事はやらせないといけない。時間がかかっても出来るんだから。全部やってあげることはその子のためにならない。」と指導を受けた。(中々おキツめ…笑)
そして2日はあっという間で、最終日。実習終わりの感想?をその実習中で仲良くなった私の後ろの席の子が発表することになった。その子は初対面でも話していてもとても素直で明るく、優しい子だった。その子は今回感じた感想をありのまま素直に話していた。そしたら初日に難色を示した副校長。その子の話を聞いてパァっと笑顔になり「それ!それを聞きたかったんだ!」初日の発言を引き合いに出すかのように絶賛していた。
真逆の評価となった私と彼女。何故そうなったかは明確。彼女の内容ははっきりと覚えていないけど、わからないからとりあえずきれいごと並べて何とかやり過ごそうとした私と、しっかり吸収してありのままを話した彼女。
あの子は元気だろうか。
(順番逆だったらこんなことにはならんかったはずや…と今でも思い出してはウヴ…となっている。笑)
介護の業界ってきれいごと並べればそれっぽく聞こえることがあるけど、実際は汚いことや闇の部分をいかに普通っぽく聞かせることが出来るか、みたいなところある。
しかし人間は良いとこ悪いところ、すべて含めて人間。感情,理性,言葉,行動…すべてを含めて人だ。みんな泥臭く生きている。汚くても這いつくばっても、ハンデがあっても悩んでもいいじゃん。それが人間にしか出来ない生き方だもの!
私達介護する人間は、いかにその人に普通の暮らしをしてもらうか。人間くさく生きてもらうかを手伝うだけ。
少し成長した私はこんなことを思って働いている。
そしてあの時難色を示したあのおじさんの目の前で目を見て話してやりたい←
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