47.蜜蜂と遠雷 連載からの加筆・修正 32
星星峡 2012年11月号 No,178 P74-81
月の光
本P252-261
二次審査二日目もレベルは高かったが、「春と修羅」の
演奏に限って言えば、やはり最初のマサルの演奏を上回る
ものはなかったように思えた。
二次予選二日目もレベルは高かったが、「春と修
羅」の演奏に限って言えば、やはり最初のマサルの
演奏を上回るものはなかったように思えた。
椅子を調整し、蓋を開けてすぐにウォーミングアップの
スケールを弾き始める。もう長年の手癖のようなもので、
一度ずつ調を上げてゆく。
椅子を調整し、蓋を開けてすぐにウォーミングア
ップのスケールを弾き始める。もう長年の手癖のよ
うなもので、半音ずつ調を上げてゆく
あの静寂。暗がり。そこに射し込んでくる星ぼしの光
―
*前後に空白行
「ごめんなさい。お姉さんの後ついてきたの」
「ごめんなさい。おねえさんの後ついてきたの」
「パパの友達のやってるお花屋さん。朝早いから、あんま
し眠れないだけどね」
「パパの友達のやってるお花屋さん」
あたしは?
*前後に空白行
「お姉さんはそうかもしれない、って思ったよ」
「おねえさんはそうかもしれない、って思ったよ」
ドビュッシーの月の光。
*前後に空白行
春と修羅。あたしの。あそこに。
*前後に空白行
スケールの一度→半音 これはどうして。ピアニストは普通半音でやるって、
連載後にわかったんでしょうか。
朝早いから・・・ 削除 これは珍しいパターンですね。
塵が寝不足という表現はどこかにあったかもしれないですが、そのための
伏線だったのかもしれませんが。 今後、気をつけて読んでいこうかと。
映画ではこのシーンが一番好きです。
これ見たら、ピアノ弾けたらよかったなぁと。
https://youtu.be/7197M4qTiSk