64.蜜蜂と遠雷 連載からの加筆・修正 50
PONTOON 2014年8月号 No.191 P171-174
ロ短調ソナタ
本 P371-376 第三次審査二日目の最初のコンテスタン
トは韓国の男の子である。
第三次予選二日目の最初のコンテスタン
トは韓国の男の子である。
コンテスタントにはいろいろなタイプが
いて、スロースターターというか、審査が
進むにつれて、本領を発揮するタイプとい
うのがいるものだ。
コンテスタントにはいろいろなタイプがいて、ス
ロースターターというか、予選が進むにつれて、本
領を発揮するタイプというのがいるものだ。
三次審査に残るほどのコンテスタントに
なると、もはやそれぞれ聴いている時には
どれも「この人だ」と思わせるレベルであ
る。
三次予選に残るほどのコンテスタントになると、
もはやそれぞれ聴いている時にはどれも「この人
だ」と思わせるレベルである。
とても素晴らしく扇情的なのに、ふと
熱狂している自分が不安になる。どう表現し
ていいか分からない、不思議な才能。聴い
ている時は完全にその音楽の虜になってし
まうのに、聴き終わるとその魅力を再現す
ることができない。
とても素晴らしく煽情的なのに、ふと熱狂してい
る自分が不安になる。どう表現していいか分からな
い、不思議な才能。聴いている時は完全にその音楽
の虜になってしまうのに、聴き終わるとその魅力を
再現することができない。
塵はお城を出て、広いところに出た。
*前に空白行
外へ。外へ。
*前後に空白行
盛大な拍手
*前後に空白行
風はなく、雨は静かに降り注いでいた。
空は灰色で、濃いところも薄いところも
なく、べたりと同じ色で塗りつぶされてい
た。
風はなく、雨は静かに降り注いでいた。
遠いところで、低く雷が鳴っている。
冬の雷。何かが胸の奥で泡立つ感じがした。
稲光は見えない。
空は灰色で、濃いところも薄いところも
なく、べたりと同じ色で塗りつぶされてい
た。
うほーーーっ。雷やっとでた。
海にいったとこで、書きましたが映画では海のシーンで雷が聞こえる、
ってなるのに、連載、本ともに雷でてこなかったんで。
連載では、雷でてないのが、ここで本になる時に加筆されてたんですね。
あぁ、やって良かった。って瞬間です。
そして。自分は映画から見たせいもあって、この話は栄伝亜夜が主人公と
頭から思い込んでましたが、蜜蜂と遠雷ってタイトルからすれば、風間塵が
主人公じゃないですかね。蜜蜂も遠雷も風間塵ですから。
“でも、文庫本の解説だったかなぁ、連載中に恩田先生、今度こそ塵を予選で
落とすんだみたいなこと書いてあったけど。
はい、文庫本、解説だけ本屋で立ち読みしたので、もってないです。
やっぱ、買いますかね。 そしたら、文庫しか持たない人のために、文庫本のページも入れるか、
最初から、追加していく・・・。そこまでやるのか、俺。
もう、50回なんだけど、残り21回です。