22.蜜蜂と遠雷 連載からの加筆・修正 08
星星峡 2010年3月号 No.146 P14-19
浜崎家を辞して外に出ると、思わず小さなため息がもれ
た。
浜崎家を辞して外に出ると、思わず小さな溜息がもれ
た。
えっ、なに、これ?
*前後に空白行
違う。うまい。もの凄くうまい。ピアノ科の学生なみ、い
や、そんなんじゃない、なんだかよく分からないけど凄い。
*前後に空白行
あたし、今、凄いもの聴いている。コンクールの前日に、
大学の夜の練習室で、全身がざわざわするような興奮を味
わっている。
*前後に空白行
ずいずいずっころばしだ!この人、ずいずいずっころ
ばしをルンバで弾いてるよ!
*前後に空白行
えっ。
*前後に空白行
分かった。彼は、半音ずらして、全く同じフレーズを向
こうの学生と重ねて弾いているのだ。
*前後に空白行
亜夜とばったり目が合う。
*前後に空白行
愛されている。
*前後に空白行
この子は、音楽の神様に愛されてるんだ。
*前後に空白行
「待って! あなた、誰?」
前に空白行
嘘。不法侵入だったっていうの?
あんな若い、子供みたいな子が。その子供が、音大の学
生よりもピアノを鳴らしてたっていうの?
*前後に空白行
本 P75-80
今日も少なかったですね。でも、空白行は昨日とは変って大量に。
それ以外はため息が溜息
ルビに関しては、連載にあったのに無くなったのもまたありましたが、そこは割愛で。作者がルビの指定まではしてないんじゃあないかなぁと。
では、また明日。