パーソンセンタードケア
『認知症の看護・介護に役立つ よくわかるパーソンセンタードケア』という本を読みました。業務に沿った画一的な対応ではなく、その人の視点に考え方やケアの方向を合わせていくことを大事にし、ケアする人、ケアされる人の関係を越えて同じ人間としてお互いを理解することが大事といっています。
そうすることで認知症の周辺症状が穏やかになっていく人間関係に重点を置いたケアの考え方を学びました。周辺症状(BPSD)は「認知症の行動と心理症状」と説明があります。 本書ではBPSDは、認知症によって起こる症状というよりもストレスにより引き起こされることが多いため、『認知症の人のストレスによる反応や行動』と呼ぶべきといっています。
実例を紹介しながら説明しているんですが、病棟でよく見る光景がたくさんあり、その一つ一つが相手にストレスを与えていることを分かりやすく説明しています。
実践する上では3ステップ
①思いを聞く
②情報を整理する(パーソンセンタードモデル)
③その人のニーズを見つける
①で本人からの情報を収集 状況を把握
②で5つの要素からその人を知る。
1脳の障害 2身体の健康状態 3生活歴 4性格傾向 5社会心理
③で5つ心理的ニーズのどこが欠けているのかを探す
1くつろぎ(やすらぎ) 2アイデンティティー 3愛着・結び付き 4たずさわること 5共にあること
私の解釈も入っているので意味合いが少し違ったらすみません。
本書では、ここの5つの心理的ニーズだけがピントこなかったです。
もともと海外の考え方で、日本語訳してある本も少し読んでみたんですが、全く頭にはいってこないのであきらめました他😅
こういう考え方は職場や友人、もちろん家族との関係にもとても有用だと思います。自分の人と接する上での考え方と、とてもマッチしていました。