先生と自分
2020/10/27 21時31分
育休明けからハードワークが続いていて、
自分の机の上だけ明かりの点いた職場。
画面の割れたiPhone6で、4歳の息子と電話をしていた。
「ねぇパパ?
家で子供たちが待ってるから
帰ってもいいか先生に聞いて欲しい。」
先生?
息子が何を言ってるのかさっぱりわからない。
保育園の話をしてるのかと思ったけど、どうやら違う。
息子の言葉を想像してみる。
聞いて欲しいと頼んでるわけだから
自分以外に先生がいる。
(一人で仕事してるのに怖すぎる・・・)
息子にとっての先生は・・・
「そういうことか!」
先生に帰らせてもらえないパパ。
先生という絶対的な存在が、
本当は帰りたいはずのパパを
引き止めているに違いない。
そんなパパが
帰えってこれる作戦
先生が許してくれるような理由を
4歳の息子が一生懸命考えた結果が
「家で子供たちが待ってるから」
正直4歳になったばっかりの子供が
考えたセリフとは到底思えなかったけど、
奥さんに確認したが、本人が自分で発した言葉だった。
帰ってきて欲しいと思う
純粋で無垢な息子の気持ちが心に突き刺さる
自分の横には先生はいない。
帰ってきて欲しいと願う息子を家で待たせながら
「家族のため」だと仕事をする自分。
「自分は一体何をやっているのだろう」
まだ話したそうな息子をよそに
奥さんとの要件を話終えると
仕事に取り掛かるため電話をきった。
すぐに仕事に取り掛かったが、
息子の「想い」が耳から離れない。
しばらくするとLINEの通知がなり、
奥さんからのメッセージが届いた。
「パパの枕抱きしめて寝る」
って言いながら寝てったよ
自分の頭の中で彼の「想い」が
津波のように何度も押し寄せる。
「どこが家族のためなのだろう」
その日の帰りに偶然見ていた動画
「GO三浦崇宏の密着取材
(革命児か道化士か。三浦崇宏の正体にせまる)」
世界平和や差別の撤廃、人類の進化を
臆することなく口にする三浦。
一発逆転を愛する彼が目指す史上最大の目標・・・
「クリエイティブによる世界平和」
彼は、いたって真面目で、
ごくごく当たり前のように本気の言葉を語る。
その姿に驚き、そして恥ずかしくもなった。
たくさんたくさん
愛情を注ぎながら
子供を育てたいし
奥さんを大事にしたい
今現在の自分が本気で語る言葉。
普段なら恥ずかしくて口には出さない言葉。
口に出すことで、今からの人生に変化を起こそう。
これからの人生・・・
先生に縛らて生きるのか、自分の本心に従って生きるのか。
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