能登半島地震
先日能登半島に行ってきました。
みなさんは能登半島と聞くと輪島を思い浮かべる方が多いと思いますが
珠洲市に行ってきました。
元旦の地震の時に津波の映像が何度も流れた場所です。
珠洲市と聞いても何があるか分かりませんよね。
特別なものは何もない普通の漁村です。
私にとっては母の生誕地で祖父/祖母の家がある町です。
子供のころから夏休みに必ず行く町で、海なし県で育った
私には貴重な海の町です。
祖父が漁師でしたので、母屋だけでなく船小屋もあり、
帰省すると船小屋にいることが多かったです。
船小屋は、一階は船の格納領域、2階が居住スペースになっていました。
記憶には無いのですが、船小屋の前の浜辺で小さなころは地引網をした
写真も残っています。
当然、獲れたての魚は格別で特に透き通った烏賊は忘れられません。
年上の従兄に朝早く起こされて、漁船に乗せられ漁に行ったり、
漁船で秘密のビーチに連れて行ってもらったりした
何もないけど楽しい思い出がいっぱいの町です。
元旦の地震をテレビで見たときは輪島の情報は流れてくるのですが
珠洲の情報は津波の映像しか流れてこず、何もできない不甲斐なさを
感じておりました。
暫くして、親戚に連絡がつき全員の無事は確認取れたのですが、
母屋は住めない状態、船小屋は確認出来なかったと聞き
いたたまれない気持ちでいっぱいでした。
その時の従兄のお嫁さんのお話しでは道路が酷い状態で、
明るい内しか車でも移動できないとのことでした。
さて、そんなに心配なら、休みで見に行けば良いと思われる方も
多くいらっしゃると思いますが、電車も廃線になり、公共交通手段で
行くのは困難な場所なんです。通常時でも金沢から3時間以上掛かります。
何とか仕事の調整をして、シルバーウィーク明けの平日に行くことを
決めました。(新幹線+レンタカー)
皆さんご存じの通り、シルバーウィークの能登は奥能登大豪雨に見舞われました。
出発前日に宿泊先に通行可否を確認したところ、宿までは辿りつけるとのことでしたので、予定通りいくことにしました。
金沢に一泊して、朝一番でレンタカーを借りて能登(珠洲)に向かいました。道は順調(っと言ってもう回路だらけ)で自衛隊の方々に感謝しながら
向かいました。
道すがらのPAは閉まっていたり、トイレが仮設になっていたり、未だに
復旧途中であることを思い知らされながら向かいました。コンビニも締まっているお店を見かけました(そもそもコンビニ自体少ないのですが)。
珠洲に近づく(奥能登)と河川周辺には能登豪雨の爪痕も多く見られて
天災の不条理と厳しさをさらに感じました。
つづく。。。