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きみは、もうぼっちではない 〜チーム・ジャーニー〜

 予約開始(発刊は2月17日)。

 「カイゼン・ジャーニー」は平成の終わりに、「正しいものを正しくつくる」は平成と令和にまたがって書いて、今回の「チーム・ジャーニー」は令和元年に。

 青い本(正しいものを正しくつくる)を書き終えたのが2019年の4月ごろ。6章は「ともにつくる」で、これからのプロダクトづくりの方向性の一つを書き記した。

 実はこの本を書き終えたときに、今回の「チーム・ジャーニー」の構想をを得た。「ともにつくる」、理想はそうとして、具体的にそこに至るためには何からはじめて、どうすれば良いのか? このことについては青い本330ページをもってしても書きたりなかった。

 テーマは「チーム(=ともに)」になる。チームの軌跡を描くことで、「ともに考え、ともにつくる」に至る様を言語化しよう。と考えると、書籍の構成はジャーニースタイル(物語+解説)が良いと考えた。

 翻って、多くの人に手に取って頂いた「カイゼン・ジャーニー」(お陰様で今回の新著発刊にあわせてさらに増刷かかりました)は、ひとりの主人公の軌跡を中心にしている。「一人から始める」を強調するために。

 今回のテーマでは、「一つのチームの学びと成長」をおいかける必要がある。だから、タイトルは「チーム・ジャーニー」

 あらすじをamazonから。

 チームによるプロダクトづくりができる環境を求めて “太秦(うずまさ)” が転職した先は、デベロッパー向けのツールを開発、提供する、小さなベンチャーだった。しかし会社期待のタスク管理ツールを開発するチームに配属され、いきなりチームリーダーを務めることに。
 …とうていチームとは呼べない“グループ”(個人活動の集合)の状態から、
本当のチームになれたと思ったのもつかの間、経営陣はタスク管理を含めた
三つのツール統合を発表。太秦はそれらプロダクトの統合を行う開発リーダーを任されたのであった。
 チームとは何か?、チームのファーストとは?、分散チームへの適応など様々な「単一チームの問題」、複数のプロダクト統合に伴うチーム間の断絶や衝突、チームが上手く連携できないなど様々な「複数チームの問題」……これらを乗り越え、太秦たちがたどり着いた「ともに考え、ともにつくる」とは?

 一つのチームが、プロダクト作りを行う。そのチームは有象無象の問題を乗り越えていき、練度を高めて、やがてビジネスの進展とともにさらに未だ遭遇したことのない困難に直面していく。

 複数のチームが絡みだし、その中で、一つのチームとしてどうあるべきか、プロダクトチーム全体としてどうするべきか、つきつけられる。「これが正解」が言えない状況下で、それでも前に進んでいくために、立ち止まる。

 今回の本の中心には「段階」という概念を置いた。段階の設計。予習はこちらから。

 この内容は、かなり段階が進んだもので、チームの入り口は、チームがチームでない問題=グループでしかない問題から始まる。ここから、ともに考え、ともにつくるまで至るのを語り切るための16章。

●第1部 僕らが開発チームになるまで
□単一チーム 基本編
・第1話 グループでしかないチーム
・第2話 一人ひとりに向き合う
・第3話 少しずつチームになる
・第4話 チームのファーストを変える
□単一チーム 応用編
・第5話 チームをアップデートする
・第6話 分散チームへの適応
・第7話 チームの共通理解を深める
・第8話 一人の人間のようなチーム
●第2部 僕らがプロダクトチームになるまで
□複数チーム 基本編
・第9話 塹壕の中のプロダクトチーム
・第10話 チーム同士で向き合う
・第11話 チームの間の境界を正す
・第12話 チームの境界を越えてチームをつくる
□複数チーム 応用編
・第13話 チームとチームをつなげる
・第14話 クモからヒトデに移行するチーム
・第15話 ミッションを越境するチーム
・第16話 ともに考え、ともにつくるチーム

 第2部が「複数チーム」からむ構成になっているが、単一チームでのプロダクト作りの文脈にも通じる問題であったり、乗り越えるための工夫を記している。頭から通読してもらいたいし、そう読むともっとも理解しやすいように作っている。

 そうそう、ジャーニーがついているので、「カイゼン・ジャーニー」の続きか?と思われるかもしれない。内容的には「カイゼン・ジャーニー」や「正しいものを正しくつくる」の読了を前提としないものにした。前2作を読んでいなくても良い。

 ただし、「カイゼン・ジャーニー」を読んだ人には分かる、にやりとする箇所を織り込んでおいた。また、「チーム・ジャーニー」を読み終えた後に、「正しいものを正しくつくる」を読むとより知識が補完されることになると思う。つまり、読むことは前提にしないが、三作には繋がりがある

 発刊は2月17日。2月13日-14日デベロッパーサミットというカンファレンスがあり、そこで先行発売される予定。この本をテーマに、お話もさせていただく。

 皆さんと会場で、紙面で、お会いできることを楽しみに、残りの準備を進めていくのでした(まだ終わってない)。




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