自己承認欲と貢献欲によるモチベーション・メカニズム
何のために仕事をしているのかって、それは人それぞれなわけだけど、ここを曖昧にしているよりは、自覚の解像度をあげておいたほうが良いと思っている。自分のモチベーションの源泉、メカニズムを解明しておくと、何かと応用が利くはずだ。
「人のためになれば良い」というのは綺麗だし、力もある。私が自分の中にこれを発見したのはある程度、年喰ってからだけど、たぶん年齢の問題ではないはずだ。人のためになればそれで自分も良い、というのが本当ならメカニズムとしては強くて、コストパフォーマンスもある。
ここから更に解像度をあげていこうとすると、2つの欲求があることに気づく。「人のためになれば良い」を支えるのは、1つは自己承認欲。自分を認めて欲しいという思い。
ちょっと格好悪く聞こえるかもしれないが、良いじゃないか。何もないところで、自分の行動をただ促すなんて境地にはなかなか到達できない。具体的な行動に繋がるなら、この感情も貴重なリソースだ。ただ、軸が自分側にあるので、結果が微妙になる可能性をはらんでいる。
もう1つは、貢献欲。具体的な問題解決で、他者に貢献したいという思い。自分が人の役に立っているという「自覚」が力になる。そういう意味では自己効力感という言葉が近しいのだろうと思う。
これも貴重なリソースだ。自己承認欲と違って、結果で問うのはあくまで「やれたこと」ではなく、「できたこと」になる。となると、重たい行動になるので、このリソース頼みのメカニズムはそう簡単には起動しないイメージ。ある程度、相手との関係性が始まり、出来てこそ機能しはじめる。
こんなイメージかな。
自分のメカニズムはどちらが「ガソリン」なのだろうと考えていた。貢献欲だけではなく、自己承認欲も確かにある。どっちもある。で、どっちもあった方が都合が良いことに気づいた。
行動の取り掛かりは自己承認欲で広く、速く。
結果については貢献欲でアウトカムにこだわっていく。
理想だけど、そりゃ日々は大変になりますよ、と。