マガジンのカバー画像

組織を芯からアジャイルにする

164
「組織を芯からアジャイルにする」ために。あなたの居る場所から「回転」を始めよう。
運営しているクリエイター

#仮説

いつ、自分の考えや判断が「正しい」と、評価できたのか?

 この人とは意見がいつも合わない。どう考えても、自分のこれまでの知見に照らし合わせると、こちらのほうが可能性があると思うのだけど。そこが相手に伝わらない。もう1年か、何年か前に自分は辿ってきた既出の話なんだよ…。もう、いい加減分かってくれないかな。時間がいくらあっても足りない。  と、思うことはあると思う。私も、よくある。一方で、この話の結論を先に述べると、 いつ、自分の考えや判断が正しいと、評価できたのか? (本当に、自分の考えや判断が正しいを評価できるのか?) この

探索プロジェクトの「立ち上がり」を作る

 探索活動・探索プロジェクトをはじめるにあたって、最初に必要になる一式とは何か。最小限とすると以下を置く。なお、ここでいう「探索活動」とは、仮説検証型アジャイル開発における「左円」のサイクルのことである。 探索立ち上げの一式 (1) 事前知識を揃える (言葉の理解をあわせる) (2) 探索のインセプションデッキを作る (3) チームビルディングワークを行う (ドラッカー風エクササイズなど) (4) スクラムイベントを決める (いつ何やるか決める) (5) バックログ

チームで向き合おう 「イシュー、仮説、タスク、問題リスク」

 チームでやるべきこと(タスク)の整理がついていない….なあんて状況はいまだありえることだが、その要因は「タスクマネジメントの方法が分かっていない」ということではないように思う。方法が分からないのではなく、タスクマネジメントを始める「タイミング」を見失っているのではなかろうか。  チームで仕事をはじめたばかりの最初は、やることも少なくて、あるいは物事がシンプルで肩肘張ったようなタスクマネジメントなんて要らなかった。なくても回るし、かえって決め事を増やす方がオーバーヘッドにな

複雑な論点をチームで仮説としてまとめるには?

 アジャイルを組織に取り入れていこうという話は、いわば「仕事の取り組み方」「仕事の進め方」に等しい。それだけに、具体的にどう進めていくのか、というところで議論百出、収拾をつけていくことが難しい。  何が「論点」になりうるか、整理してみよう。ざっと4つあげられる。  もちろん、ほかにも論点はありえる。適宜考慮が増えるが、4つでも多いくらいなのでこれ以上は同時に寄せていくよりも、論ずるタイミングを分けた方が良い。まず4つの論点を通して、ベースとなる仮説を作る。  にしても、

「やってみよう」で上手くいかない場に欠けている「流れ」とは何か

 ミーティングであっても、プロジェクトであっても、あるいはチームとしての活動であっても。つまり、人が集団で取り組む、ほぼあらゆる活動に通じるかもしれない潜在課題について考えてみる。  場に対してファシリテーターないし、コーチが存在することは珍しいことではない。そうした役割が、人々を促し、励まし、場作りを後押ししていく。ゆえに、場に動き出しを与える「とにかくやってみよう」であったり、場がより良くなるようにと「改善を考えよう」といったことは、一昔に比べると進みやすくなった。