直流送電
直流送電のメリット
充電電流が流れないため、深夜などの軽負荷時において、フェランチ現象が発生しない。
リアクタンスによる送電損失が無いため、送電容量を大きく出るできる。
デメリット
①大電流を遮断するのが困難
交流は、零になるタイミングがあるため、電流を遮断することができますが、直流は一定電流であるため、大電流を遮断する技術が確立されていないことから、困難となります。
②高調波対策が必要
異周波数を連系するために、交流を直流に変換する、コンバーターおよび、直流を交流に変換するインバータが必要となりす。この時の、直流を交流に変換する際に、波形が歪み、高調波が発生します。
③電圧を変成するのが容易でない
交流の場合は、変圧器を使用して、巻線に電流を流すことで、交番磁界が発生するので、誘導起電力が生じます。
直流では、この原理が使えないので、電圧を変成するのが難しいです。
電験1種【H26】
次の文章は,直流送電の定期用箇所に関する記述である。文中のに当てはまる最も適切なものを解答群の中から選べ。
① 直流送電では,一旦交流を直流に変換して交流へ逆変換しているので, (1) の異なる交流系統を接続して (2) が可能となる。
② 海峡横断や洋上風力などでケーブルを使用する送電においては,交流送電では距離が長くなると (3) や (4) 損失が増加するのに対し,直流送電ではこれらの発生がないので送電容量を高めることができる。なお,離島への送電も適用対象となるが, (5) 変換器の場合,離島での短絡容量が送電容量に比較してさほど大きくない場合には制御不安定性が生じるので (6) 変換器を用いる必要がある。
③ 同一の (1) の交流系統であっても,これを交流で接続すると, (7) の増加や (8) の悪化, (2) や事故波及防止の困難化などの問題が発生する場合がある。このような箇所にBTB(Back to Back)を含む直流送電がそれらの解決策として適用されることがある。
④ 交流系統での長距離大電力送電では (8) が厳しくなるのに対し,直流送電では,この問題がない。さらに, (9) において,直流は交流に比べ有利であるため,送電鉄塔に要するコストが交流送電に比べ安価となる。ただし,直流送電は交直変換のための設備が必要であるため,短距離送電では不利となる。
誘電体 同期安定性 高調波 周波数
コロナ 可逆運転 周波数安定性 抵抗
高周波 潮流制御 渦電流 短絡電流 自動式 PLL 静電誘導 他励式
絶縁設計 電流容量 充電電流 自励式
1.周波数
2.潮流制御
3.充電電流
4.誘電体
5.他励式
6.自励式
7.短絡電流
8.同期安定性
9.絶縁設計