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[ネタバレしかない] Bad 2 Bad Apocalypse 感想

プラットフォーム:Steam(元はモバイルゲームらしい)
リリース日:2024/10/30
値段:2300円
ジャンル:オープンワールド2Dシューティング
プレイ時間:45.9時間
ローカライズ:元々韓国語だが、かなりの高レベル翻訳になってる。たまにミスがある。

毎週見ているSteam新作まとめを見てなんとなく買ってみたのだが、普通におもしろかった。
でもなんか実は続編らしく、突然世界が滅びて云々というストーリーを説明されて困惑した。

まずケモナー大歓喜。主人公がパンダの部隊長で、ウイルスでゾンビ化した世界で生き残っていく、2D見下ろし型オープンワールド風味全方向シューティングゲーム。

散り散りになった味方を探していくところから始まる

素材を色々なところから集めて拠点や装備を強化して強くなっていく、まあ、仕組みとしては良くあるモバイルゲーム。

一日の昼間に探索して素材を集めたり、仲間や兵器を見つけたり、敵の部隊を倒したりする。

釣りもできるぞ!

夜になるとゾンビが活性化して絶え間なく襲ってくるのと、睡眠時のバフを受けられなくなるのと、最悪めちゃめちゃ強いロボットが襲ってくるのでちゃんと寝なきゃいけない。睡眠は大事ですよ!というゲームからのメッセージを感じた。

睡眠グラフィックがやたらとかわいい

面白かった…のだが、どうもある程度チームや装備が揃ったあとはもうやることがずっと同じ、敵の種類も同じで若干だるい、というかもうスマホゲーをやっているときと同じような脳死プレイを繰り返していて、40時間遊んでようやくボスを倒したから終わりだな!と思ったら普通に次のワールドが始まってしまい、もう無理、となってしまった。

リリース日から3ヶ月ほども遊んでいたからキレイに終わりたかったんだけどなぁ…

・オススメポイント:探索が楽しい

ケモナーなのはさておき、オープンワールドで素材をチマチマ集めながら武器防具を強化していくというのがまあ、チマチマ好きにはハズレのない面白さ。これはマジで最初から最後までチマチマからは離れられない。

敵を倒して素材を集め、死体や箱を漁って素材を集め、建物やシェルターを探索して素材を集め…

荷物を漁るパンダ

そして集めた素材で回復アイテムを作ったり、武器防具を強化したり、新しく作ったり、そして拠点を強化したり…
素材は幾らあっても困らない。一気に余るほど集まることもないが、使うときは一気に使う。

少しずつ溜まっていく素材を見るのも楽しいし、欲しかった強化や作成に必要な数が溜まったときも楽しい。

探索に限らず、アクションを行えば行うほど経験値が溜まり、少しずつチームが強化されていくのも良い。まあ、めちゃめちゃ微々たるものだけども。

・オススメポイント:戦闘は数だよ!

最初はパンダ隊長1人で始まり、一人でも十分強いが、チームを作ると弾幕がすごい。
最終的にはストアページにあるように、部隊を組んで戦うゲームになる。序盤は散り散りになったチームを集めて最大4人まで集めてガンシューができる。徐々に増えていくチームと充実していく拠点を見てて楽しい。

この仲間もなかなか性格が良いのが多く、マジメなゴリラや殺意がすごいメスキツネなど、なかなかいいキャラが揃っている。スキルツリーや得意武器も違うので、新しい強い武器が手に入るとメンバーを変える楽しさもあった。途中までは…

マジメに殺意が高いゴリラ
ヤバいくらいに殺意が高いキツネ

味方はAIが自由に行動してチーム戦をする… というわけではなく、操作が完全に主人公と一緒になり、同じように動き、同じように撃つ、つまりはオプション状態。

みんな同じ方向を向く

なので、敵が近づいてきてもなにもしてくれない。敵を見つけたら自分で撃てと言いたいが、部隊長の命令を待っていると考えれば、全然あり。

陣形を組んでひたすら撃ち込み、たまに手榴弾を投げたり、スキルを使ったりするが、基本的にはRTを押し込んでとにかく撃ち続けるのみ。弾幕を張るレベルじゃなく、部隊員の装備している武器の弾数も違うのでリロードタイミングも違い、それもあって絶え間なく撃ちまくれて爽快。

中盤には乗り込めるロボットや、戦闘ヘリを呼んだり、戦車の援護射撃を要請できるようになってきて、火力が増す。が、敵の防御力はそれ以上に増すのであんまり強くなった感じがないのが切ない。

全員ロボットに乗れるのかと思っていた…

・武器防具

パンダも含めて得意武器(というか武器に対応するスキルを持っているためその武器を使う選択肢しかない状態)があり、アサルトライフル、スナイパーライフル、ショットガンなどかなりの種類の武器がある。まあ、スナイパーもショットガンも同じ距離から撃つんだが。

武器は作成することもできるが、たまにドロップ品で手に入ることがある。
そんな武器を強化したり、上のランクのものに替えてちょっと強くしたりというのを繰り返していく。

防具はなぜか全部ステータスが防御+◯◯%という表記がされるため、元々の防御値がわからず、最後まで自分が柔らかいのか硬いのか良く分かってなかったが、まあランクが上の装備に替えていけば気づけばあまりダメージを受けないようになってくる。

防具には盾もあり、それを装備してると一定確率で敵の弾を防げるのだが、盾のときはハンドガンしか持てないので必然的に攻撃力が下がり、力こそパワーなこのゲームでは割とジリ貧になる。

最終的に、盾装備スキルを持っている味方を一人前方で盾で守らせ、あとの3人は後ろで強い武器で撃ちまくるというのが安定して強かった。

・ローカライズ

翻訳クオリティは高く、実はパラレルワールドで人間世界の人がこっちに来ていて、人間世界はケモノ世界よりちょっと文明が進んでいて… など結構ややこしいストーリーもなかなかわかりやすく面白い。たまに翻訳漏れやミスがあるが、プレイに支障はない。

でも自動販売機が自転車になってるのは未だによくわからない。

何わろてんねん

・ノットオススメポイント:戦闘

最初の頃は、味方が増えて激しい攻撃ができるようになると楽しいのだが、一度チームが揃ってしまうとそれ以上伸びることはなく、とにかく敵が死ぬまで撃つのをやめない!するだけのゲームになる。

とにかく撃つ!

一応ヘッドショット要素もあり、敵の頭部あたりに攻撃が当たればおそらくダメージが上がっているのだと思うが、一撃で倒せるとかは全くなく、ほぼ序盤からただのちょっと強い攻撃、程度の扱いであり、頭部にありえない量の弾丸をぶつけてようやく倒せるというゲーム。こんなにヘッドショットがおまけ扱いのゲーム、そうそうないで。

あと、2Dグラフィックという描画上、敵より上に位置して撃ち込めばなんかだいたい頭に当たる感じがする。「上を取る」というのは高所に位置するのを意味するはずで、見下ろし系で上を取るのはそれはただ北にいるだけなんだけど… なぜかヘッドショットできてしまう。

カバーとかいう概念もないので、こちらは回復アイテムを自動使用してゾンビアタックをし、HP回復手段がない敵がいつか倒れるのを待つだけ。
回復が追いつかない場合はおそらく装備の強化が足りてないから出直し。

一応、カバーというか建物や障害物に隠れれば敵はアホなので当たらない攻撃を繰り返してくれるため、それを待ってこちらの回復をして、撃って、また隠れてを繰り返せばいつかは勝てるのだが、だいぶつまらない。
いや、ただただ目の前で撃ち合うのもつまらないんだけどね…

そんな感じで、銃撃戦ゲームとしてはありえないくらい戦略というものがない。
ただ、そこが楽しいゲームではなく、採集と強化が楽しいので戦闘はまあ、素材を手に入れるためだと思えば気にならないのだった。

・全方向シューティングあるある

また、画面サイズが横長というゲームでの2D全方向シューティングであるあるの、「縦方向からの攻撃がつらい」問題はこれも普通にある。横だと敵に見つかるタイミングでこっちも分かるのだが、縦だと画面範囲外から気づかれ、下手すると一気に突進されたりロケランが飛んできたりする。
特に飛び込んできて自爆する雑魚が縦から飛んできてチームの真ん中で爆発するという事故が相次ぎ、だいぶ苛立った。

・ノットオススメポイント:素材

採集は楽しいと言ったが、素材管理がなかなか使い勝手が悪い。

各アイテムの容量が9個か99個までしか持てないのに、素材は普通に1000越えて備蓄することになるので、その素材アイテムを倉庫に預ける際に一つ一つボタンを連打しなきゃならない。とてもだるい。素材系を一気に預けるとかそういうことができても良かった。
というか、もはや素材はアイテムとして一つ一つある必要を感じなかった。このゲームにはないが、お金みたいな感じで別カウントされてる方が絶対楽だったと思う…

また、最初の倉庫容量がやたらと少なく、一時期、倉庫が一杯でもう持てないという状況になったが、なぜか手持ちのアイテム数が倉庫と同じくらいあるのでなんとかなったし、その後はちょうどいいタイミングで強化できるようになったので困ることはなかった。

ゲームによっては倉庫が一杯になってしまい、手持ちを捨てなきゃならないものもあり、それは余りにもクソゲーなのでそうならなくて良かったが、倉庫の強化をしていないとたぶんそうなってしまうと思う。

ただ、何にせよ素材がずっと足りない。たまに隠しシェルターでたくさん手に入ったりするが、せいぜい数十個とかなので、何か装備一つ作ったら終わるという…

全然足りねぇ〜

・ノットオススメポイント:長い!

メンバーが集まるのは数時間で終わり、ヘリや戦車、ロボットなどの追加装備もほどほどの時間で集まる。あとは目新しい変化はなく、チマチマとずっと続けていくだけになる。

それがまあ、だいぶ長く続く。敵の強さも順調に強化されていくのでオレツエーにはならず、上記素材地獄が始まり、ずっとあの素材足りねーなーとなる。

しかも強化していっても敵も同じくらい強くなっていくので探索が楽に、時間かからなくなるわけでもないのでずっとチマチマ進めるのは変わらず。でもチマチマ部分は楽しいからええか…

これを全部埋めたらクリアだと思うやん

ということでようやくおそらくクリア目標だと思われるラスボスを倒した…

で、ゲームクリアかと思ったらなんと次のワールドが出現して、全世界救おうという壮大な話になってしまった。もうクリアでいいよ… やること全部同じだし…

あくまでもDLC的なオマケかと思ったら必須だったという前半ワールドミッション。
最初のワールドクリア後はこれがレベル9まで出てくる。

とりあえず軽く新しいステージをやってみたら、案の定敵がとても硬く、また撃ちっぱなしの時間が長かった。もう、いいよね…

・まとめ

広大なマップで、素材をチマチマ集めて、色々なものを強化や作成していくのは楽しい。

楽しい、が…武器や装備の強化はし続けなければならず、更に拠点の強化も必要で、更に更にヘリや戦車など、機能が増えるたびに必要な素材の数はどんどん増えるのに手に入る数はそれほど多くなってる感じしないから強化とかも永久に同じことの繰り返し。繰り返しどころかしんどくなってくる。

強化をしていくと実際に強くなってる実感は受けるのがまだ救いなんだけど、新しい能力とかは増えず、ただただ撃ち合って体力負けせずに勝てるようになるだけなので、やることはRT押しっぱなしというのは変わらない。40時間も遊んでしまったが、最初のワールドだけで終わりじゃないと知ってれば遊ばなかったかも…

特にボス戦でもなにかギミックがあるわけではなく、ただただ雑魚戦と同じように撃ち続けるだけというのは割と虚無ではあった。敵の方は範囲攻撃や雑魚召喚とか色々やってくるのに。いや、こっちもヘリ呼んだり戦車の砲撃とかできるけど、ゴミのようなダメージしか与えられないからなぁ…

「コツコツと進める」のが好きな人には合うと思う。実際自分も楽しかった。ただ、それが代わり映えしないまま40時間続くとなると…

5,6時間遊んで仲間が全員揃った時点がピークだったかもしれない。そのあとは面白さの成長曲線がほぼ横ばい。

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