CASE2.精神ベンジャミンバトン男子
学生の恋愛は自己保身
学生時代の私は自己評価が低かった。ブスでヲタで、モテるわけがないと思っていた。
そんな私も、たまたま告白してきた後輩男子と付き合うことになった。
特に好きでは無かったが、嫌いでもないので付き合った。5年も。
彼氏がいるという安心感、遊びたい時に遊んでくれる相手、そしてなにより、自分を好きになる人がいるのだという自己肯定感。
私は自己保身のためだけに男子と付き合った。5年も。(2度目)
社会人になり8割のカップルが破局
勝気な性格を隠して生活していたが、社会人になり爆発。
仕事にメキメキやる気を出し、男社会で逞しく育っていった私。
2年目になり自信もついてきた時、年下の彼はまだ新人。メソメソされても同情できなかった。
仕事もやる気満々、友人関係も良好、花金と土日は楽しく飲み会…それに比べて、仕事もプライベートもうまくいかない彼。
そんな環境が彼を変えてしまったようだ。
周りの友人も同じような悩みを抱えており、情けない彼氏に幻滅して8割のカップルが破局した。
そして、幼児退行
強く逞しくなっていく自分と反比例するかのように、彼は幼児退行していった。
わがままが増え、大人同士の会話もままならず、病院に行くでもなく鬱アピールをし、会う時は元気いっぱい。
そんなことは全てスルーしていたが、どうしても許せないことに発展。
それは、
知性の低下。
彼「週末何するの?」私「温泉行くよ」彼「おっぱいぷかぷか温泉〜」
こんなLINEのやり取りが9割。ほぼ全て、私が絶句して既読スルー。
仕事やプライベートがどんなに辛くても、彼には相談すまいと違った。でも、彼氏のいる自分を失うのが怖くて別れを切り出せなかった。
彼は、5歳児レベルの会話ばかりしていた。
道を歩いていても「ち●こ!う●こ!」
正直、恥ずかしかった。
他人でありたかった。
ついに私は、彼との別れを決意した。
努力もせず、自分を卑下してはいけない
学生時代の自己評価最低の自分は、自分磨きをするでもなく、男子にアプローチするでもなかった。
そして、寄ってきた男子に対して「このような男子が寄ってくるということは、私にはこの程度の男子がお似合いなのだろう。」と思考停止して付き合っていた。
しかし、それは大きな間違いだった。
謙虚になることと、努力もせず自分を卑下することは違う。
良い男に見合う女になった上で、自分が男に求める条件を提示すべきだったのだ。
私が男に最も求める条件は「知性」である。
どんなにイケメンで運動ができて優しくとも、知性が乏しければ私のストライクゾーンには入らない。
自分を卑下するあまり、最も重要な条件さえ諦め、ストレスを感じながらも「彼氏がいる自分」に縋っていたのだ。
今なら言える。
自分を卑下してはいけない。
努力さえすれば、妥協せずとも素敵な男性と出会うことができる。
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