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子供めいた大人、大人めく子供

娘が「早く大人になりたい」と言います。

「そう急ぐなよ」と思いますが、子供は子供なりの理由で、「大人は好きなものを食べられる」とか、そんな理由です。

翻って大人になったらなったで子供っていいなぁと思うこと多々です。子供は前後関係なんて考えない、っていうか考えられない、瞬間瞬間を生きている。あるいは電池が切れたように寝る。起きない。起きなくてもなんだか許される。子供だからね。

「瞬間瞬間を生きている」、まさに「今を生きる」って、どんどんとできなくなっていきます。「瞬間を生きていることをしたい」と思いつつ忙殺され忘れる。寝床で「忘れてた!」と思い出せばまだましなほう、みたいな。

つい後先を考えてしまう。客観視してしまう。それはもちろん、そうしようと志向していたから身に付いた身体感覚ですが。本当はもっと子供的な感覚のままでありたい。だから何だか公園で遊んでいる子供たちが羨ましく思えると同時に、その輪に入ることのできない自分に気付いたり。


そういえば思い出した、「タイに行っていた」アイツ・KENはどんどんと輪に入っていって遊んでました。「なんだあいつは」と思うと同時に、「羨ましいぞ」とか思ったりもしちゃうわけです。きっと彼は幼い少年性を保持したまま、今も遊ぶことができる。それはほんとに素晴らしい。そういえば数か月前に文京区のグリーンコートでようへいメンバーが広いところで子供たちを追いかけまわしていた光景も、あれはまるで少年だった。


大人と子どもを行ったり来たりできるのって素敵だ。「子どもみたいな大人がカッコいい」。思えばやろうと思ってやることではなく、自然と自ずから醸される類いのもの。そうかー、少年性ってすっかり忘れちゃったなー、残念だ。そんなことについて歌に詩にしたいくらいだ。

(ひさとし)

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