写真を楽しむコツ
今回は「今、写真が楽しめてないゾ」という方に向けて、写真を楽しむコツということで、お話してみたいと思います。
写真を楽しむコツ
写真を楽しむコツはズバリ、「自分は何が好きかな」と、自分と対話しながら撮ることです。
それは、カメラやレンズなどの機材の選択から始まり、撮り方、セレクトの仕方、現像の仕方まで、全てにおいてです。
写真に限らず何でもそうでしょうが、全ては「選択」です。
機材の選択、被写体の選択、ロケーションの選択、アングルの選択、タイミングの選択、モデルに何と声をかけるかの選択、絞りの選択、色味の選択、現像設定の選択…。
そんなあらゆる選択において、選択の基準となるものは究極的には2つです。
「そうすべき」か「そうしたい」かです。
そして、写真を楽しむコツは、自分がどうしたいかを自分と対話しながら撮る、ということです。
つまり、2つの選択の基準の「そうしたい」だけを採用し、しかもいちいち自分にお伺いを立てながら進めていく、とうことです。
なぜ「そうしたい」だけか?
まず、2つの選択の基準のうち、「そうしたい」だけを採用する理由は、単純にそのほうが楽しいからです。
「そうすべき」を採用する理由としては、大御所の先生が言っていたとか、本に書いてあったとか、みんなの撮り方を見ているとそうしてたから、ということが挙げられるかと思います。
それがあなたの「そうしたい」と一致するならいいですが、もしそうでないなら、「したくないことをする」ということになります。
楽しむための写真、趣味の写真においては、したくないことをする理由はありません。
プロのカメラマンなら、したくないこともしなければいけないかもしれませんが、趣味の写真では、したくないことをする理由がありません。
楽しむための写真で、楽しくないほうを選択するのは、ちょっとおかしな話です。
だから、「そうしたい」だけを採用します。
なぜ、いちいち自分にお伺いを立てながら進めていくのか?
そして、いちいち自分にお伺いを立てながら進めていく理由は、そうしないと何をやっているのかわからなくなるからです。
楽しいのか楽しくないのか、したいのかしたくないのか、一体何をやっているのか、わからなくなるのです。
写真を楽しむとは、「自分で自分を楽しませる」ということです、言ってみれば。
自分さんが楽しんでいるのか、楽しんでないのかに敏感になっていないと、自分さんが何を感じているのか、すっかりわからなくなってしまうのです。
自分がホストのパーティーを想像してみましょう。
ゲストがちゃんと楽しんでいるかな?食べ物は行き渡っているかな?と気を配りますね。
そして、ゲストが皆満足して帰っていったら、成功です。
写真の場合は、自分さんが喜んでいるかな?楽しんでいるかな?と常に気を配っている必要があります。
そうしないと、あら大変、自分さんが隅のほうでポツンと所在無げにしていたりします。
常に自分の気持ちを敏感に察知してあげていないと、気がつくと面白くないことを嫌々やっていたりするのです。
写真は、世間という潮の流れの中で小船を漕ぐようなものです。
自分ではこっちに進んでいるつもりでも、潮の流れであっちに流されていることは多々あります。
常に自分で自分の位置を把握していないと、一体どこにいるのやらわからなくなります。
自分は本当に楽しんでいるのかのチェックは、写真を楽しむうえで意外と大事な要素です。
まとめ
自分でもよく感じるんですが、ただ撮っていると、「何やってんだっけ?」ってなることがあります。(笑)
でも、自分の気持ちに敏感になりながら撮ると、「ああ、自分ってこういう撮り方が好きなんだ」とか、「ああ、こういう場面にも目を向けるんだ」と、いろいろな発見があって面白いです。
意外と自分で自分のことを知らなかったことに気づくのです。
そして、自分の好きを優先してあげると、どんどん自分が喜ぶのを感じます。
そうすると、どんどん撮るのが楽しくなります。好循環が始まります。
その契機となるのが、自分の「好き」です。
そして、その好きを丁寧に見守ってあげる、自分自身への「配慮」です。
自分って意外とおもしろい。
まだ未発見の自分に出会うために、大いに写真を活用してください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?