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日本で会社員としてキミがどれだけ頑張っても、ほぼ間違いなくお金持ちにはなれないという残念な現実
一発目からいきなりショッキングな内容であり、会社員として日々汗水たらして働いている大半の日本人に正面から喧嘩を売る様な事を言ってしまうが、これは紛れもない事実だ。
出来るだけ内容を正確に伝えたいので、まずは言葉の定義をはっきりさせよう。
・”会社員として働く事”は「収入を得る術として、会社の従業員として給与所得のみを得る事」であり、
・”お金持ちになる”という事は「自分自身が働かなくても自分の資産が一年間に必要な生活費を自動的に生み出し続けている状態」を指し、
・"ほぼ間違いなく"とは、99%以上の確率で、という意味だ。
なので言い換えると、もしキミが(キミの同年代の日本人の友達の大半がそうするであろう様に)今後日本の会社に就職し、生活費を稼ぐ為に会社員としてどれだけ頑張り、どんなに昇進を続けても、キミが一生涯の間にお金持ちになれる確率は1%以下である、という事だ。
けして勘違いして欲しくないのだが、これは会社員という身分が悪な訳でもなければ、一所懸命に働く事が無意味だという意味ではない。単純に「現在の仕組みが、そうなる様に出来上がってしまっている」からに他ならない。
かく言う僕も10年以上、日本で会社員として働いていたし、競争の激しい外資系企業で人の何倍も働いて、何度も昇進して、平均的な日本人の何倍もの給料を貰っていた。30歳を超えた頃には、一般的に高所得者と言われる年収1000万円を超えていたし、会社員を30代半ばで辞めた頃の年収は2000万円を超えていた。
それでも、僕は一度たりとも自分がお金持ちになれるイメージは沸かなかった。年収が1800万円を超えた頃には毎月10~20万円くらい貯金出来る余裕が出てきたが、正直年収1200万円くらいまではその日暮らしの生活で、恥ずかしながら貯金(=家族としての全財産)が100万円を超える事は一度も無かった。
話は少し逸れるが、もちろんこれには個人的というか固有の理由は存在する。収入源が僕一人の給与所得(「ていうか給与所得って何?」については後述する)であった事、キミに特別な教育環境を用意する為に2歳からママの地元にあったインターナショナルスクールに通わせていた事、更にはその為に生活拠点が2か所であった事だ。これにより、僕がどんなに若くして出世して、給料が上がり続けても、1円も貯金が増えない(それどころかたまに減る)という状況は5年程続いた。
ただここでキミに伝えたい事は、「沢山給料を貰っても、沢山使うとお金がマジで残らないよ」という事ではなく、「日本の現状のルールに則って会社員として生活し、収入源を給与所得のみに頼っていると、手元のお金はいつまでたってもそれほど増えず、残念ながら一生かかってもお金持ちになる事はほぼ不可能だよ」という事だ。
なぜその様な残念な事になってしまうのか?
簡単に言うと、日本という国がその様な仕組みの上に成り立っているからに他ならない。他の先進国も同様の状況にあるが、日本はとりわけこの度合いが顕著で、さらに今後この傾向は間違いなく強まっていく事が容易に想定されている。
その構造上の「仕組み」について、次のページで説明しよう。