「文化」を創造していくのに、王道ってないんだろう。近道はない。
急がば回れの連読になる。だから数代はかかるんだと思う。
工業生産なら均質に同じものを大量につくればいいし、そのために無駄は省いちゃった方がいい。それに「誰にでもできる。つまりコピペがしやすい」方が、就業者に喜ばれる。賃金が目的でも、ものづくりが目的でも同じ結果が出る。
その方が集約的でもある。
そこにゆくと「文化」はまったく逆かもしれない。
確かにリスペクトされればフォロワーはたくさんでてくるかもしれないけれど、コピペしやすい方が喜ばれるっていうことはないし、汎用が前提でもない。
工業生産の過程で省かれちゃった枝葉の部分が文化の源泉だったりするし。
マニュアルは書けないし、憶えても、慣れても、それだけじゃあダメだし、やっぱり長い時間がかかる。
技芸は大量生産のための技能ではない所以だ。