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それがペデストリアンデッキ

ペデストリンデッキは
直接 行き先につながる
脇見をさせない

管理された橋上にはラーメンやおでんの屋台が出ることもない
だから横丁もできない。

黙々と目的地に向かう人々が無言で行き交う

それがペデストリアンデッキだ

高層な街並みを見上げながらの 細い一本橋
橋下には陽射しを失った「かつての横丁」が
「地下」になって生き残っている
空は切り取られて ここは穴倉だ

駅から目的地の商業施設まで あるいは文化施設まで
つまり目的地まで 無駄はない
でも 長い一本道 この間 街には空白が生まれる
ペデストリンデッキは目的地に向かって 人々が歩くだけの空間
にぎわい 溜まり場とは無縁だ。

でも

きょうも どこかの街で ペデストリアンデッキは増殖している

なぜかな

みんな 高いところを歩くのが そんなに好きなのかな

街は 確実に 体温を失っていくのに