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「働く」が危ないから

お金に働いてもらって、それだけで食っていけるほどの資産を持っているわけでもない僕らは、つまり「働く」しかないわけです。「働く」は喰っていくための最後の砦ともいえる。

でも、高度成長期も半ば以降は、その「働く」を甘くみていたし、手も抜いてきた…特に高度成長な戦後日本しか知らない世代は「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とばかりに「楽して儲ける」を礼賛してきた。

楽ちんで、簡単で、ノー・ストレス…

長い修行期間を経て、毎日が真剣勝負というような職種を選ぶ者が変わり者…「こつこつやる奴はごくろうさん。楽してもうけるスタイル」というクレージー・キャッツな感じが今もアジャストされてない感じ。

(Z世代には、見習うべき真面目な若者も少数ながら顕在化しているようにも思うけれど)

その一方、消費者としての要求は厳しくて、365日、24時間働いて、できる限り安く、できるだけいいモノを、と要求し続ける。

でも、そんな風潮の向こう側に「AI化/無人化」が来た。

コンピュータに制御されたロボットなら、365日、24時間、風邪も引かずに働き続ける。汎用できれば、設備投資もそれなりに廉価。いくつもの職種が職種ごと抹殺されてしまう。

資産もないのに、僕らは近く「働く」を失ってしまうのかもしれない…

ベーシックインカムの必要性って、国民の大半に生活保護が必要だっていうことなのかも。

今や、GPS衛星の精度はさらに進化して誤差6cm。第5世代移動通信システムが普及して、間断ない大容量の通信が可能になり、これで自動車運転の無人化や農業機械や建築・土木な重機の無人化も可能になる。コロナ禍もウクライナで始まった戦争も、こうした変化を加速させる。

そんなに時間はない。ガストに猫型配膳ロボットはすでに定着し、無地のレジも当たり前。そのうち、街頭で宅配ロボットとすれ違うことにも、慣れてしまうのだろう、僕らは。

でも政府も自治体も、ほぼ無防備。
やっぱり「備え」はセルフ・サービスにならざるを得ない。

でも、セルフ・サービスともなれば、できる人とできない人がいて、できない人が圧倒的なのが現実。コロナ禍で自宅学習を強いられた小学生たちの状況から推して知るべしといったところ。

「1日も早いベーシックインカムの実現を」の所以です。

このあたりはAIに任せるわけにもいかないし、誰かがやってくれるのを待ってるわけにもいかない(待ってると殺されかねないから)。

つまりね。僕らががんばるしかない。

早期実現の声を上げるべきだろう。
ベーシックインカム不在の時代が長く続けば、それだけ物騒な時代が長引くだけ。

まずは「ベーシックインカムって何?」ってところからでも。