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まち/まち暮らし

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まちが好きだなと思う。「まち」こそが居心地だ。
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#創作大賞2024

「農」は嗜み/私小説のような公共政策

その是非はともかく 「行政」つまり役所が心許ない。 自治体が行う、ごみ収集やバスなどの公共交通機関の運営など、直接的な「行政サービス」だけでなく、政府は、この国の「社会」のあり方、農林水産業、工業などの「産業」のあり方をコントロールしている。 「教育」だってそうだ。 その役所がダッチロール状態に入って久しい。 実は政治家っていうのは「大いなる素人」で、立法の内容だって、お役人やお役人のOBが担っている。たまに号令をかける政治家さんもいるけれど、法律をつくれるほどの知識を

神戸/ヨコハマ

今にして思えば、すでにあの頃からヨコハマは港町に乏しくて 1970年代末から80年代のはじめ 僕はしばしば「神戸」を訪れていた。 神戸には街かどの「発信源」が豊富だった。 古本屋さん、レコード(当時)ショップや雑貨屋さん…など ライブハウスや、今っぽく言えば「クラブ」。 それぞれに個性的な店主がいて、彼らに会うのがご馳走だった。 ヨコハマにも、そういう店が無くはなかったが 神戸は、見事なまでに選択肢が豊富だった。 Barや喫茶店もそうだったし、街かどの食堂や、いまでいう「ま

函館とヨコハマ

横浜市の総人口は372万人ほど(2015年)、市役所の一般会計も1兆9、156億円(令和6年度/2024年度)くらい。 対して函館市は総人口27万人弱(2015年)。市役所の一般会計は1432億円くらい(令和6年度/2024年度)。 この数字だけを見れば函館市は横浜市の10分の一以下の都市ということになる。でも、これは、あくまでも「量」的な比較であって、それ以上でも、それ以下でもない。 五島軒の創業は1879(明治12)年、つまり創業145年。その間、継ぎ足し継ぎ足し、継

孤独をどうする

友だち、家族と一緒なら「空間」さえ提供されればなんとかなる。 お店に求められるのは「手頃な料金」と「使い勝手」だ。 問題は、都市を彷徨う「孤独」だ。 2020年の国勢調査における「50歳時未婚率(生涯未婚率)」は、男性で28.3%、女性で17.8%。だけど正規雇用の人に限った場合、女性の未婚率は、24.8%になる。 これを「そうですか」と放置しておくのか。 喫茶店やスナックのような「受け皿」も絶滅危惧種だし、日本の役所(お役人)は、こういうことへの対応が苦手なのに。