この写真の作り方#1 -海辺-
こんにちは、フォトグラファーのやまぐちです。
普段は会社員として働きながら、副業として家族写真を中心に撮影をしています。
ありがたいことに「良い写真ですね」と言っていただける機会が増えてきたので、
自分が普段何を考えて撮り、どうやってレタッチしているかなどをお伝えできればと思います。
(自己流な部分も多々あるので、あくまでもやまぐちはこうやってるんだな という前提でご覧ください。正解はないと思っています)
これを見て練習すれば同じようなの写真が撮れるようになるというつもりで
出し惜しみなくお伝えするつもりですので、参考になれば嬉しいです。
今回の写真はこちらです。
すごくシンプルな写真を持ってきましたが、
シンプルなりに意図を持って撮りました。
この写真で伝えたかったこと
この写真で表現したかったことは大きく2つです。
ひとつはすごく楽しそうな娘の表情。
そしてもうひとつは、娘の目線の先にいる自分(父)の存在です。
ひとつ目に関しては言うまでもないかもしれません。
本当に楽しそうでした。笑
二つめに関しては、普段撮る側で写真に写ることが少ない自分の存在を残したいという気持ちがありました。
直接写ってないですが、娘の目線の先には自分がいてカメラを構えています。
その自分に向けてくれている表情で、写ってないけどここにいるよということを表現してみました。
普段は少し客観的な立ち位置からカメラを意識しない様子を撮ることが多いのですが、このときは真正面から撮っています。
シチュエーションと構図
見てもらってわかるかもしれませんが、海です。
時間は昼12時ごろ、太陽が真上にあるくらいの時間です。
10月中旬ですが日差しが強い日で、このあとかなり日焼けしました。
波打ち際で足に水がしっかりかかるくらいの場所で撮ってるので、背景は白波になっています。
娘がこんなに笑顔になっている理由は、波が足にかかってテンションが上がっているためです。
自分も足に波がかかってはしゃいでたので、一緒にはしゃぐことでこの笑顔になってくれたのかなと思います(そう信じてます)
構図の意図は以下の通りです。
あえて図にするまでもないくらいシンプルでした…。
一番見せたいものは娘の表情なので、シンプルに日の丸構図で撮ってます。
そして背景もシンプルにするかつ父の視点を入れるために、少し見下ろすように撮っています。
こどもを撮る時はこどもと同じ目線から撮ることも多いのですが、
そうすると後ろの方にいた人や他の景色が写ってしまうので、
今回はほぼ白波だけの背景にするように撮りました。
(ちなみにファインダーは覗かずに、娘と顔を合わせてモニターをチラ見して撮ってます。)
とはいえ少しだけ人が写り込んでしまってたので、こんな感じでトリミングしました。
カメラ設定
カメラ、レンズ、設定は以下の通りです。
こどもと遊びながら撮る時は50mmが一番使いやすいなと思います。
引くと客観的な写真になるし、寄ると主観的な写真になります。
望遠レンズで寄ったとしても、あまり近くで撮ってる感がないので、
近いけど客観的な写真になる気がしてます。
あとはこどもに何かあってもすぐに手が届く距離で撮れるのが一番大事なポイントかもしれません。
レタッチ(Lightroom Classic)
各バロメーターはこんな感じです。
上記に加えて、マスクでの補正も一部しています。
日が高い時間帯で顔に帽子の影がかかっていたので、円形フィルターで顔のあたりを少し明るくしています。
また、帽子のてっぺんあたりが光で白飛び気味だったので、そこだけブラシで明るさを抑えています。
まとめ(before & after)
最後にビフォーアフター。
いかがでしょうか?
少しでも伝えたかったことが伝わる写真になったでしょうか?
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世のパパママカメラマンの参考になれば。