派閥の威力と限界 総裁選と菅首相退陣から ~後編~
派閥が何なのか、いよいよ分からなくなってきた。元々、自民党にある派閥は自民党総裁選挙のためにある。総理大臣候補と目される政治家を考え方の近い政治家を支えるのが、派閥だ。その派閥に対して若手から批判が噴出し「党風一新の会」なるものができた。しかも派閥横断的に。さらには主要派閥が相次いで自主投票とした。岸田文雄前政調会長が会長を務める岸田派以外は、誰を支持するか態度さえ決められない。一方で、9月3日の菅義偉総理大臣退陣の際には、多数の派閥が離反し、政権を倒すという大きな力を示し