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【抄訳】戦争研究所「ロシアによる攻勢戦役評価」2025.01.31 - 要点(Key Takeaways)

Russian Offensive Campaign Assessment, January 31, 2025, ISW ⬇️

要点(Key Takeaways)

◆ 日本語訳

  • 英国、フィンランド、チェコはそれぞれ、短期及び長期のウクライナ向け軍事支援パッケージを、1月31日に発表した。

Разом із нашими британськими союзниками продовжуємо посилювати обороноздатність України. Велика Британія надає 2 млрд...

Posted by Рустем Умєров / Rustem Umerov on Friday, January 31, 2025

https://suspilne.media/938041-cehia-hoce-organizuvati-novu-iniciativu-iz-zakupivli-artboepripasiv-dla-ukraini/

  • ロシア軍はクプヤンシク[Kupyansk]の北方に存在する同軍支配突出部を広げつつあるが、これは、ウクライナ軍をオスキル[Oskil]川東岸(左岸)から押し出そうとする長期的な作戦努力の一環である。

  • 伝えられた話によると、第6諸兵科連合軍(CAA)(レニングラード軍管区[LMD]隷下)に所属する部隊が、クプヤンシク北方突出部を広げようとするロシア側の取り組みを主導しているとのことだ。

  • ロシア軍第1親衛戦車軍(GTA)(モスクワ軍管区[MMD])に所属する部隊もまた、クプヤンシクを包囲しようとする動きに加わっており、クプヤンシクから東方の地点での前進を試みつつ、クプヤンシクから南方のクルフリャキウカ[Kruhlyakivka]付近にあるロシア側支配突出部の拡張を試みている。その目的は、クプヤンシクから南方の地点で前進する態勢を整えること、オスキル川を渡ること、ボロヴァ[Borova]に圧力を加えることにある。

クプヤンシク方面の領土支配状況評価
米国東部標準時2025年1月31日午後1時30分
(戦争研究所)
  • ロシア軍はドクトリン的なある種の進撃メソッドを戦域全体で開発・拡散させている模様だ。このメソッドは、前線に位置する小都市や集落を、ロシア軍が攻勢限界を迎える前に完了できる規模で、ゆっくりと包囲することを意図したものである。

  • 終結するまでに6~9カ月かかる可能性がある作戦に関わる意志をもっていることを、ロシア軍統帥部はここのところ示している。ロシア大統領ウラジーミル・プーチンが近い将来にウクライナでの戦争を終結させるつもりはないという仮定に基づいて、もしくは、そうであることを直接、知ったうえで、ロシア軍の司令官たちが任務を遂行している可能性は高い。

  • 上述のロシア軍進撃メソッドは、戦場における作戦的な動きや進展をゆっくりとしたペースにしている。だが、このメソッドによる包囲は、しっかりとした計画策定と洞察力、多くのマンパワーと装備を必要とする。なお、戦場に迅速な機械化部隊による巧妙な運動戦を再びもたらしてはいない。

  • ロシア軍はまた、クラホヴェ[Kurakhove]西方にあるウクライナ側支配ポケット状地帯の残存領域を潰す取り組みを強めている。

クラホヴェ方面の領土支配状況評価
米国東部標準時2025年1月31日午後1時30分
(戦争研究所)
  • モルドバ当局とトランスニストリア[沿ドニエストル]当局は、トランスニストリアのガス購入用資金拠出を含む、欧州連合(EU)の包括的提案を受け入れることで合意した。このことによって、親ロシア分離共和国に対するロシアの経済的影響力はさらに限定されることになる。

Vești bune în această dimineață: am ajuns la un acord final cu Uniunea Europeană privind pachetul de ajutor pe care l-am...

Posted by Dorin Recean on Friday, January 31, 2025
  • ウクライナ軍によるロシアのエネルギー関連インフラと軍需産業施設への攻撃が続くなか、同軍はヴォルゴグラード州内のロシアの石油精製所を攻撃した。

Підрозділи Сил безпілотних систем Збройних Сил України та Головного управління розвідки Міністерства оборони України, у...

Posted by Генеральний штаб ЗСУ / General Staff of the Armed Forces of Ukraine on Friday, January 31, 2025
  • ロシア軍は最近、クプヤンシク周辺、リマン[Lyman]周辺、トレツィク[Toretsk]周辺、ポクロウシク[Pokrovsk]周辺、クラホヴェ周辺で前進した。

1/ 【抄訳】戦争研究所(ISW): ウクライナ戦況図|2025.01.31 13:30 EST @thestudyofwar.bsky.social www.understandingwar.org/backgrounder... “クプヤンシク方面” ❶ 1月31日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、ロシア軍がザパドネ[Zapadne]から南方の地点で前進したことが分かる。 ❷ 1月31日投稿の撮影地点特定可能な動画によって、ロシア軍がドヴォリチナ[Dvorichna]から北方の地点で前進したことが分かる。

Panzergraf (@panzergraf.bsky.social) 2025-02-01T04:37:16.121Z
  • 西側当局者とウクライナ当局者は、クルスク州で北朝鮮軍が最前線から撤退したという報告を繰り返し発している。

◆ 原文(英文)

Russian Offensive Campaign Assessment, January 31, 2025, ISW

ウクライナ戦況地図(戦争研究所)

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